手取り18万円の社会人2年目です。先日年収を聞かれ「250万円ほど」と答えたら「少ない!」と驚かれたのですが、年収は手取り額の合計ですよね?
年収について、給料として振り込まれた金額を1年分合計したものと考えている方もいるようです。しかし年収と手取り額では金額が異なります。今回のケースのように、親から年収について聞かれたものの、手取りを答えてしまい「少ない」と驚かれることもあるようです。 そこで今回は、年収と手取りの違いや、社会人2年目に該当するであろう20代の平均年収を調べてみました。年収を確認する方法もご紹介しますので、参考にしてみてください。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
年収は手取りの合計ではない!?
「年収はいくら?」と聞かれて、口座に振り込まれた給料の1年間の合計を答える人がいるようですが、収入を指す言葉でも意味が異なる点に注意が必要です。 手取りとは口座に振り込まれて手元に残るお金のことですが、実際の給料には天引きされた税金や社会保険料なども含まれています。つまり年収とは、1月1日から12月31日までの1年間に支払われた給料の総支給額のことです。 手取りは年収や所得税の税率、保険料率、扶養家族の有無などによって変わります。一般的には額面の75~85%が手取りの目安になると考えられます。
手取り18万円の年収はどのくらい?
仮に手取り収入が総支給額の80%だとします。この場合、手取り18万円の給料総支給額は22万5000円です。これを基に年収を算出すると、270万円にボーナスを加えた金額になります。 手取り18万円で年間250万円ほどもらっているということは、年間で216万円とボーナスを手取りで34万円ほどもらっていると仮定できます。 ボーナスからも税金や社会保険料が天引きされますから、ボーナスの手取り額と予想される34万円を80%で計算すると、総支給額は42万5000円です。つまり、年間250万円を手取りで受け取っている人の年収は312万5000円ほどであると予想できるでしょう。
社会人2年目で手取り18万円は少ない? 20代の平均年収と比較
そもそも社会人2年目で手取り18万円は少ないのでしょうか。国税庁長官官房企画課の「令和5年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告-」を基に、20代の平均年収と比較すると以下の通りです。 ・20~24歳:266万8000円 ・25~29歳:394万4000円 年収と手取りの意味を間違えて答えてしまったため、「少ない」と驚かれたようですが、手取り18万円の場合は年収が約312万5000円であると予想できるため、20代前半であれば平均年収よりも多いことが分かります。 年齢や経験に応じて昇給できれば、今後も年収はアップしていくことも期待できるでしょう。