ラーメン官僚を唸らせる和歌山市の4軒!ご当地ラーメンも個性派も名店揃い
現在、「丸三」が提供する麺メニューは、「中華そば」と、そのバリエーション(チャーシューメン)のみ。その他、「和歌山ラーメン」専門店の定番サイドメニューである「早なれ寿司(サバの押し寿司)」なども用意しており、そちらも、未食ならばぜひ、召し上がってもらいたい。 注文からラーメン提供までの待ち時間は約5分。提供された「中華そば」のスープは美しい褐色を呈し、宙を舞う芳香が、食欲をこの上なく刺激。口を付ける前から「この1杯はただものではない」と直感できるほどだ。
そんな直感は、スープをすすり上げた瞬間、確信へと変化する。喉奥でグイッと伸び上がる芳醇なカエシ、すすればすするほど右肩上がりに深まりゆく味わいに、思わず感嘆の声が漏れ出してしまう。嚥下したあと、心地良い余韻を刻む「塩味」も、同店のスープの特筆すべき「強み」だ。 「レンゲを持つ手が止められない味わい」とは、「丸三」の「中華そば」のような1杯のことを指すのだろう。同店の近くには、観光名所「和歌の浦」がある。観光のお供にぜひお立ち寄りいただき、珠玉の1杯に舌鼓を打ってもらいたい。 丸三 中華そば 住所:和歌山市塩屋6-2-88 営業:11:00~20:00 定休:日曜・祝日 HP:なし
名店② 和歌山ラーメンシーンの注目株「En」
2軒目以降は、「和歌山ラーメン」以外のラーメンを提供する優良店を紹介したい。まずは、開業して間もないピカピカの新店、2024年10月にオープンした「En(えん)」だ。 同店は、ロケーション・店の雰囲気からラーメンの内容にいたるまで、これまでの和歌山県には殆ど存在しなかったタイプの1軒。今後の展開次第では、和歌山市のラーメンシーンに新風をもたらす可能性を大いに秘めた注目株だ。 店の場所は南海電鉄の支線、加太線の終着駅・加太駅の改札を出てすぐ目の前。ちなみに、この加太エリアは、加太春日神社や淡嶋神社、万葉集で「潟見の浦」と詠まれた風光明媚な加太海水浴場などの観光名所を擁する景勝地。和歌山市の中心部からも比較的距離があり、率直に申し上げれば、これまで目ぼしいラーメン店があまりなかった地域だ。