【MLB】 パイレーツが今季18発のデラクルーズらを補強 課題の打力改善でプレーオフ目指す
日本時間7月31日、MLBでは朝7時にトレードデッドラインを迎え、多くのトレードが成立した。ナ・リーグ中地区2位、ワイルドカード5位に付けるパイレーツは積極補強を展開。今季18本塁打のブライアン・デラクルーズやユーティリティのアイゼイア・カイナー=ファレファらを獲得した。 パイレーツはポール・スキーンズやミッチ・ケラーを擁する先発ローテが奮闘する一方、チームOPSがメジャー28位の打線が大きな課題だった。デラクルーズとカイナー=ファレファは大物ではないが、打線に厚みを加えられるベテランだ。 デラクルーズは27歳の外野手。3年連続で2桁本塁打を放ったパンチ力が持ち味だ。三振が多く打撃は粗いが、パイレーツは外野陣の本塁打が今年ここまでわずか31本。18本塁打を放っているデラクルーズの加入は助けになるだろう。デラクルーズは残り3年半の保有期間を残している。デラクルーズの対価として、内野手ギャレット・フォレスター(球団18位)、右腕ジュンソク・シムがマーリンズに移籍している。 さらにブルージェイズからはアイゼイア・カイナー=ファレファを獲得。カイナー=ファレファはゴールドグラブ受賞経験もある守備が持ち味で、三塁・遊撃・二塁・外野と幅広いポジションを守れる。打撃もここまでキャリアハイのOPS.758を記録している。左膝の故障で現在は故障者リストにいるカイナー=ファレファだが、数日の内に復帰する見込み。パイレーツは正二塁手を務めていたニック・ゴンザレスが故障離脱したため、カイナー=ファレファは穴埋めを期待される。カイナー=ファレファは来年まで契約を残している。カイナー=ファレファの対価として外野手チャールズ・マカドゥー(球団29位)がブルージェイズに移籍した。 そして、パイレーツは先発左腕のマーティン・ペレスをパドレスへ放出。これは今年ブレイク中の先発左腕ベイリー・フォルターが故障者リストから復帰してくるための枠空けだ。野手陣の底上げに成功したパイレーツだが、依然として打線の小粒感は否めない。久々のプレーオフ進出のためには、オニール・クルーズやキブライアン・ヘイズといった若手たちの成長も必要不可欠だ。