【MLB】 ドジャースが先発右腕フラハティを獲得 防御率2.95と復活のシーズンを送るエース級
日本時間7月31日、MLBは朝7時にトレードデッドラインを迎えた。ドジャースは駆け込みで先発右腕ジャック・フラハティを獲得したと各メディアが報じている。 28歳のフラハティは今年、復活のシーズンを送っている。18先発で7勝5敗、防御率2.95をマーク。キャリアハイの奪三振率11.22、与四球率1.60を記録するなど、そのパフォーマンスはエース級と言っていい。ギャレット・クローシェ(ホワイトソックス)やタリック・スクーバル(タイガース)といった噂されていた大物のトレードが無かった今夏のトレード市場では、フラハティが最高の先発投手だった。 ドジャースは先発ローテに故障者が相次ぎ、補強が急務となっていた。ただ、7月中旬になってタイラー・グラスナウとクレイトン・カーショウが復帰。頭数は足りており、ドジャースはインパクトをもたらせる先発投手を求めていた。しかし、噂されていたスクーバルはタイガースに放出を焦る理由が無く、結局残留。放出が濃厚視されていたクローシェも、クローシェ側がトレード後の契約延長などを求めたと報じられ、トレードの実現性は低くなっていた。 今年限りでFAとなるため、放出が確実だったフラハティには必然的に多くの球団が興味を寄せた。ヤンキースやパドレスらが加わった争奪戦は、最終的にドジャースに軍配。ドジャースは捕手サイロン・リランゾ(球団8位)と内野手トレイ・スウィーニー(球団22位)を放出したと現状では報じられている。 21歳のリランゾは、今年A+で74試合に出場。7本塁打を放ち、打率.220、OPS.700を記録していた。昨年A級で24本塁打、OPS.962と強打を発揮して評価を上げた捕手の有望株だ。今年は有望株によるオールスターゲームであるフューチャーズゲームのナ・リーグ代表にも選出されている。 24歳のスウィーニーは、2021年の元ドラ1選手。今年はオフにヤンキースからトレードで加入し、AAA級でプレーしていた。96試合で13本塁打、16盗塁、打率.254、OPS.761をマーク。パワーに高い評価を得るタレントだ。 同じく残り半年の“レンタル物件”だった菊池雄星のトレードと比較すると、ドジャースは少ない対価でフラハティを獲得できたといえる。先発の陣容はこれでグラスナウ、カーショウ、ギャビン・ストーン、新人のリバー・ライアン、そしてフラハティの5人に。山本由伸が復帰すれば、メジャー屈指の5枚が並ぶことになるはずだ。