【一体何が…】高齢姉妹の財産『食い物』に…2000万円着服か 介護施設元社長“異常”な犯行の実態 自宅も売却され口座残高ほぼゼロ!
自宅を売却された姉妹は、その後、西影容疑者が手配する集合住宅に無理やり引っ越しさせられたが、ここでの生活は「経済的虐待」ともいえる悲惨なものだった。 食事は与えられていたものの、パン1枚を2人で分け合うような時もあった。電気やガスは時々止まり、風呂に一か月以上入れないことも。冬には暖房が使えず、夏にはクーラーもなし―。姉は2023年7月に熱中症になり、病院に救急搬送された。 集合住宅の清掃をしていた女性がたまたま妹と話すなかで、「通帳をとられている」「金くれへん」などの発言があり、不審に思った女性が8月に警察に通報し、事件が発覚した。 ある捜査幹部は「この女性が気づいてくれていなかったら、姉妹は死ぬまで搾取されていただろう」と明かす。
■会社スタッフを『養子』に…姉妹は知人に「しゃべったら怒られる」
姉妹への“搾取”が発覚するのを免れようとしたのか、西影容疑者は驚くべき“隠ぺい工作”を行っていたと捜査関係者や姉妹の知人らは明かす。西影容疑者の会社の女性スタッフが、なんと、妹の『養子』になっていたのだ。 読売テレビが入手したのは、この女性スタッフが姉妹の知人などに宛てた書面。 そこには「長女である私が姉妹を面倒みていくことになりました。母(妹)や叔母(姉)の同意の上で、大阪家庭裁判所に保佐人の選定の申立てを行う手続きに入っております」などと書かれていた。
さらに姉妹は、被害を明らかにしようとする知人に対し、不思議な手紙を送っていた。 「こちらの望んでいない事をされたことに関しては私はとても立腹しています。今後私たちについて何か言いまわるような事はしないでいただきたいし、連絡を取ったりお会いする気もございません」 西影容疑者は、財産を管理する正当性を持たせるために女性スタッフを養子にさせた上、事件の発覚を免れるために、姉妹にこの手紙を書かせていたとみられている。 こうした状況に対し、書面や手紙を受け取った知人は、ある『異様さ』を感じたと明かす。 「(姉妹は)怖がっていましたね、(西影容疑者に)怒られるねんと。マンションの下で近所の人としゃべっていても『しゃべるな』とか怒られるねんと。(妹は)ここから出たいと言っていた。介護事業者がそこまでするのかなと思った」