【CBC賞】展開利が見込めるピューロマジックを推奨 高回収率データに該当、重賞連勝中の勢いにも期待
前走の内容:ピューロマジックの北九州記念
ピューロマジックは前走の北九州記念で勝利。当時の小倉競馬場は開催序盤としては珍しく差しが届く馬場状態だった。このレースは前半3Fが32.3秒、後半3Fが35.6秒で前傾3.3秒。重賞とはいえ過去の北九州記念と比較してもかなりハイペースだった。差しに回る馬が有利だった展開、馬場で逃げ切ったピューロマジックは強かった。 重賞を2連勝したこともあり斤量は55.5kgと重いが、実力は確か。重賞組のなかでは回収率が良いGⅢ組でもあり軽視はできない。
血統解説:アグリ、ピューロマジック
・アグリ 4代母イブニングエアーを根幹とし、アメリカやヨーロッパで牝系が広がっていて、ロングアイランドH(GⅡ・芝12F)勝ち馬で英オークス3着のMidnight Line、武豊騎手騎乗でアベイ・ド・ロンシャン賞(GⅠ・芝5F)を勝利したImperial Beautyなど数多くの活躍馬が出ている。 本馬の近いところでは祖母TogetherがクイーンエリザベスⅡ世チャレンジカップS(GⅠ・芝9F)勝ち、その3/4同血の半兄Jan Vermeerがクリテリウム国際(GⅠ・芝8F)を勝利していて一流馬らしい血統背景だ。 このファミリーは基本的にスタミナがある馬が多いが、距離適性に関してはつけられる種牡馬に影響を受けるやすいのが特徴の一つ。アグリはカラヴァッジオの産駒でScat Daddyの影響が強く、スピードタイプのスプリンターに出た。とはいえこの牝系だから1400mがベストに思える。トップハンデの1200m戦ではどうだろうか。 ・ピューロマジック 日本での牝祖は6代母ビバレジナで長く日本で繋がっているファミリー。日本で長く繋がっているファミリーではあるがタバスコキャット、フレンチデピュティなどワンペースをスピードで押し切るのが得意な米国由来の血統がつけられてきている。一番の武器はやはりスピード、そしてハナから飛ばしてそのペースを持続する能力だ。 さすがに前走北九州記念の逃げはハイペースすぎると言わざるを得ないが、それでもしっかりと古馬相手に重賞を勝ち切っている。 本馬は父がアジアエクスプレス。アジアエクスプレスの父が米国血統のヘニーヒューズだから、父も母もお互いの良さ(スピード)を強化するような配合だ。ピューロマジックはその配合通りのタイプに出ていて、テンから飛ばしたらとにかく粘り強い。