「なかったことにされるんだ…」女上司にセクハラ相談するも「 有給とったら?」でスルー。孤独の中で壊れた私の心は「相手のアレを受け入れるしかなかった 」
「お酒を注ぐのはもちろん話を盛り上げたり、お相手をよいしょしたり…でもそれだけならまだ良かった。店が変わってクラブになると私にまでボディタッチが及ぶようになりました。恐怖でした。相手は副社長と取引先の男性。20歳以上ですし、役職もかなり上。断れるはずもありません。そんなある夜、特に飲まされてしまった日でした。副社長が私と取引先の社長を同じタクシーに乗せようとしたんです。なんとか必死の思いで回避したんですが…。それが次の日に大問題になるとは思ってもみませんでした」。 先輩秘書と課長に呼び出された晴さん。 「事情聴取を受けました。昨日、取引先の社長のタクシーに乗ることをどうして、そしてどうやって断ったのか?詳細に伝えろと言うんです。私はかばってくれるものだと思っていた先輩秘書に助けを求めました。でも彼女から返ってきた言葉は冷たいものでした」。 ーきちんと説明してくれなきゃ、対応できないから。 「その瞬間悟りました。あっ、味方はいないんだと。仕方なしに一緒には乗れませんと丁重にお伝えしたと話しました。次の瞬間聞こえた課長の大きなため息と冷え切った先輩秘書の目は今でも脳裏に焼き付いています」。 ーはー。 「部屋から出ると先輩秘書は一言。私が怒られるんだけど?と。恐ろしくなりましたね」。 その日以来、晴さんは部署内で冷たい対応を取られることになる。体調不良の相談をしても「有給取ったら?」のひとことでスルー。 後編の『「人間って慣れるんですよ…」セクハラの日々を耐え忍んだ先に待っていた地獄。おもちゃにされ、なかったことにされる女たちの独白』では晴さんが直面した本当の恐怖についてさらに話を聞いていきたい。 取材・文/橋本 千紗
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