バーレーンGPが26日開幕…7年ぶりの日本人ドライバーとしてF1初参戦の角田裕毅はどこまでやれるのか?
3月26日に開幕するF1の「バーレーンGP」で7年ぶりの日本人ドライバーとしてアルファタウリ・ホンダの角田裕毅(20)がデビューする。さる3月12日から14日まではバーレーンで行われた今年最初で最後の合同テストに参加。角田は、テスト最終日にはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に次ぐ2番手となる好タイムをマーク。早くも関係者たちをうならせた。 角田が所属するアルファタウリのフランツ・トスト代表は角田の走りを次のように絶賛した。 「ユウキはテストで、非常に優れたパフォーマンスを発揮した」 ただし、合同テストはシーズン開幕に向けて新車のデータ取りを行ったり、さまざまなセッティングを試す場で、燃料搭載量も異なれば、装着したタイヤもドライバーによって違うため、角田が記録したタイムがどれほどの意味を持つのかは、現時点では判断が難しい。 角田も2番手というタイムに一喜一憂していない。 「もちろんタイムも良かったんですけど、今日(3日目)はこのテストで初めて1回も問題なく走ることができ、そういう準備をしてくれたチームとホンダさんには感謝しています。今日はレースと予選のシミュレーションができたので、テストとしては何%という数字ではなく、十分に満足しています」(角田) とはいえ、角田が速いドライバーであることは、F1にステップアップする前から定評があった。 昨年、角田はF1直下のカテゴリーであるF2選手権で年間総合3位に入り、F1への切符を手にした。2位のカラム・アイロットとはわずか1ポイント差、チャンピオンに輝いたミック・シューマッハよりも多い、4回のポールポジションを獲得していたからだ。 角田は日本人のフル参戦F1ドライバーとして10人目となるが、過去9人はF1直下のカテゴリーであるF2選手権でここまでの成績を残した者はいない。つまり、角田は日本人F1ドライバーとして最高位となる3位を獲得した鈴木亜久里、佐藤琢磨、小林可夢偉をすでに上回る成績を携えてF1にデビューするわけで、おのずと期待は高まる。