ローブ、帰国へ。ダカールラリーで横転、リタイア命じたスチュワードに上訴も実らず
ダチアのセバスチャン・ローブは、FIAの決定に上訴しダカールラリーへの復帰を模索していたが、リタイアが決定的となった。 【動画】ダカールラリー2025:ステージ4ハイライト 火曜日に行なわれたステージ3で横転クラッシュを喫したローブ。マシンのロールケージが破損していることが判明し、FIAはステージ4への出走を許可しなかった。 ダチアはその後、この決定を不服として上訴。トヨタやフォードと争う世界ラリーレイド選手権におけるポイントを獲得するため、ラリーにローブを復帰させようとした。 しかしステージ4の終了後、ダチアの上訴が空振りに終わり、ローブは水曜日遅くにジェッダから帰国する予定であることが分かった。 「クルマに乗って戦うのではなく、ジェッダに戻るのは本当に悔しい」 そうローブは声明で述べた。 「特に今日起こったことを考えると、まだ戦うべきことがたくさんあったんだ!」 「トップから1時間25分遅れていて、失うものは何もなかった。ずっと後ろからスタートすることになっただろうけど、チャンスはあったんだ」 チームと同様、ローブ自身もスチュワードが安全性を理由に残りのイベントから自分を除外したことに納得していないようだ。 「横転に関しては、正直なところ言葉がない」 「ハードにプッシュしすぎたわけでもないし、ただシンプルに足場が良くなかった。そのときはどうすることもできなかったし、よくあることだった。だが、悔しいことに変わりはない」 「スチュワードの判断は正直言って飲み込みがたい。僕の意見では、しっかりとした論拠に基づいていないからだ」 「安全性は非常に重要であり、それは理解しているが、彼らがここに引いた線引きは、過酷なコンディションで戦う僕たちの種目にはふさわしくないように思える」 「僕たちのチームはロールケージがまだしっかりしていることを証明する証拠を提出した。目視でも安全性が損なわれていないことがわかる。だからそうだね、受け入れるのは難しいよ」
Mario Galán