都内の大学に通うのに「1人暮らしをしたい」という息子。親として仕送りは難しいです。「風呂なしアパート」に住んでもらうなら家賃はどのくらいですか?
自宅から通学が難しい距離にある大学に通う場合には、一人暮らしをしなければならない学生も多いでしょう。しかし、中には「自宅から通えるけれど、本人が一人暮らしを希望している」というケースもあるようです。 一人暮らしをするとなると家賃などの生活費を援助しなければならない場合もあり、親としてはできれば自宅から通ってほしいところかもしれません。それでも本人の希望をかなえるために「家賃が安いイメージがある風呂なしアパート」に住むことを条件にするとしたら、どのくらい費用をおさえられるのか確認しておいた方がいいでしょう。 本記事では、一人暮らしの大学生にかかる学費や生活費をご紹介するとともに、風呂なしアパートの家賃相場や、毎日銭湯に通った場合の費用についてもまとめました。 ▼「シャワーだけ」vs「お湯をためる」1人暮らしはどっちがお得? それぞれの水道代・ガス代を比較
一人暮らしの大学生にかかる費用はいくらぐらい?
大学生の子どもを一人暮らしさせるにあたって必要な費用を考えるために、まずは大学の学費を確認しておきましょう。 独立行政法人 日本学生支援機構が公表した「令和4年度 学生生活調査結果」によると、昼間部の大学の学費は国立大学が年間59万8600円、公立が58万3000円、私立が130万8100円で、平均は114万7300円となっています。1ヶ月に換算すると、国立・公立大学が約5万円、私立大学が約11万円で、平均すると9万5600円となります。 また、同調査によると、昼間部の大学に通う学生のうち、下宿やアパートなどに暮らす学生の生活費の内訳は表1の通りです。 表1
※独立行政法人 日本学生支援機構「令和4年度 学生生活調査結果」を基に筆者作成 学費と生活費のすべてを親が援助するとなると、国立・公立大学の場合は約14万円、私立大学の場合は約20万円が必要になります。
都内にある風呂なしアパートの家賃相場
風呂なしの格安アパートに住んでもらった場合、どのくらい費用をおさえられるのか計算してみましょう。 例えば、東京都23区内にある駅から徒歩4分のあるアパートを例に挙げた場合、家賃は管理費・共益費なしで3万円ほどでした。築54年、間取りは1DKの木造2階建てアパートとなっており、収納やベランダも付いています。 同じく23区内にあり、駅から徒歩2分のある2階建てアパートは、築58年のワンルームで家賃は3万円、そのほか管理費と共益費が2000円となっています。 お風呂がないとガス代や水道代もおさえられるため、家賃相場を3万円前後と考えると表1の「住居・光熱費」の項目はある程度減らせるでしょう。