ニシボリックサス? プレッシャーウェーブSC?? 世界初!? 革新的だったけどいつのまにか消えたクルマの「がっかり技術」3選
■カペラのプレッシャーウェーブスーパーチャージャー
スーパーチャージャーは知っているという人が多いが、プレッシャーウェーブスーパーチャージャー(PWS)は初めて聞いたという人が多いハズ。1987年5月に量産車初のPSW付きディーゼルエンジンがマツダカペラに搭載された。 ガソリンエンジン並みの高性能だったが、アクセル操作に対する反応の良さも優れており、「圧力波式過給機」や「コンプレックス過給機」とも呼ばれている。 具体的には、ハニカム構造の円筒形ローターがクランクシャフトの回転によって駆動。ローターの一方から排気ガスが入ると、内部のセルに吸入された新鮮な空気を圧縮して反対側から押し出す。 その後、排気ガスは出口から排出されるが、その際に発生する負圧を利用して再び反対側から新鮮な空気を吸入し、次の排気ガスによって加圧して送り出すというサイクルを繰り返すことで、エンジンに多くの空気を送り込める。 ディーゼルエンジンとの相性がよい。 PWS付ディーゼルエンジンはこまめなメンテナンスが必要不可欠であり、それを熟知していないオーナーの不注意によるトラブルが増加し、5代目マツダカペラとその後継車、マツダクロノスに搭載後は一般的なターボチャージャーが搭載された。まさにがっかりのひと言。