巨人入りの田中将大に“結果”を期待できるのか 新天地では野球以外の“好影響”を求める声も
巨人入りした“マー君”こと田中将大のプロ入り19年目のシーズンに注目が集まっている。残り3勝に迫った日米通算200勝の早期達成はもちろん、投手陣の「マスター(=師、先生)」としての役割も期待されている。加えて、ビジネス的にも球団を左右する重要な存在でもあるという。 【写真】巨人ではなく「ヤクルトに入団していれば違った」の指摘もあった元FA戦士はこちら 2024年シーズンのオフに楽天から自由契約となった田中は、12月に巨人と年俸1億6000万円プラス出来高で契約を結んだ。昨季の2億6000万円からは大幅減となるが、巨人側の熱意は十二分に伝わり合意に至った。 「田中が(楽天退団後に)何度も口にした『やりがい』を巨人から感じとったようだ。阿部慎之助監督も入団を熱望し、起用方法の具体的な提案もしたようだ。昨季のパフォーマンスから年俸1億円以下と予想された中での高額契約だった」(スポーツマーケティング会社関係者) 楽天時代の2013年に24勝0敗と“無双”してチームを日本一に導いた田中は球団にとって絶対的な存在だった。2014年からプレーしたMLBの名門ヤンキースでも7シーズンで78勝(46敗)をマークするなど、米国でも実績を残して2021年に楽天に復帰。だが、そこから4シーズンは苦戦も目立ち、昨年のオフには契約面などで折り合いがつかずに退団となった。 楽天を自由契約となった後はヤクルトなどが候補として報じられていたが結果的に獲得から撤退。「所属先が見つかるのは年明けになるのでは……」という見方もあったが、盟主・巨人が名乗りを上げた。 「何かいろいろ、うだうだ言われてますけど、できるって信じてあげるしかこちらはできませんし、2ケタ勝って、ジャイアンツのユニホームを着て一緒に日本一になることしか僕は考えてません」と入団会見に同席した阿部監督が語るなど新天地での期待値は高い。 「阿部監督と同じ思いを持つ人は多い。世間では『(200勝までの)3勝できるか?』という声が多いが、3勝というのは『最低で貯金を3つを作る』ことと考えている。年間通じて投げればそれくらいは当然」(巨人OB)