巨人入りの田中将大に“結果”を期待できるのか 新天地では野球以外の“好影響”を求める声も
「先発1番手は厳しくても4~5番手には入ってくるはず。全盛期の球威はなくても、球を動かして打者の狙いを絞らせない投球術は絶妙。うちはブルペン陣が充実しているので、試合を作ってくれれば勝ち星は増える」(巨人関係者) オフに中日から加入したセーブ王2度のライデル・マルティネスの存在は田中にとっても大きい。「大勢との2枚看板からは点は取れない」と言われるほどだ。他にも左の高梨雄平、バルドナード、右の船迫大雅、ケラーなどブルペンには強力投手陣が控える。 「マー君自身がやるべきことはわかっている。タフな状況下でも投手として勝利を目指す姿勢は他投手への影響力が大きい。レジェンドを獲得する意味は大きく、生きた手本としてチームの誰もが参考として欲しい」(巨人OB) プロとして日々の過ごし方を見るだけでも他選手にとって大きな財産になる。文字通り「投手陣のマスター」になれるはずだ。加えて、プレー以外の面でも田中加入は大きいと言われる。 「巨人は東京ジャイアンツを前面に押し出し、海外からのインバウンド層獲得に注力している。ヤンキースでも中心投手だった田中の知名度は絶大。グッズなどの売り上げ、ブランド力を高めるには最高の人材」(スポーツマーケティング会社関係者) 巨人の本拠地・東京ドームには近年外国人ファンの数が増えている。「YG」マークの帽子を被り、ユニホームを着込んで見よう見まねで応援する姿も目立つ。 「不景気の影響もあり、国内市場には限界も見えている。海外から訪れる観光客は購買力も高く、東京という名前への憧れも強い。年末年始も渋谷や新宿で巨人の帽子を被った外国人が多数いた。外国人獲得を視野に入れた場合、田中獲得はファインプレーだ」(スポーツマーケティング会社関係者) 今年3月には29年続いた日テレ系「ズムサタ」が終了する。国内の巨人ファン獲得に大貢献した地上波番組がなくなることで、今後の国内市場では苦戦することも予想される。海外市場が重要と考えるのは当然で、田中はそのためのキーパーソンとなり得るという。