「人生が年々つまらなくなる人」と「いつまでもおもしろい人生を歩める人」の決定的な差
---------- 仕事がマンネリ化してつまらない。パートナーとの関係がマンネリ化して、いてもいなくても変わらない存在に……。年を重ねて、そうなる人も少なくないのでは? 一方で、いつまでも新鮮な気持ちで人生を楽しめる人もいる。 著書に『このプリン、いま食べるか? ガマンするか? 』がある編集者の柿内尚文氏が、マンネリ化した人生を打破するために必要な「力」を教える。 ---------- 【マンガ】5200万円を相続した家族が青ざめた…税務署からの突然の“お知らせ”
大人になると人生がマンネリ化する理由
以前あるテレビ番組で、ガーデナー(庭をつくる仕事をする人)の女性がこういっていました。 「田舎は何もないという人がいるけど、その人は景色をちゃんと観察できていないだけ。自然を観察すると、こんなに変化に富んでおもしろい場所はない」 人生がつまらなくなる人と、おもしろい人生を歩める人の差もここにあります。 大人と子どもの違いのひとつに、「世界の見方」があるそうです。 子どもはいろいろなことに慣れていないので、「白紙」の状態で世界を見られる。だからいろいろと興味を持ちやすい。 一方で大人は経験や慣れから「これは見たことがある、経験したことがある」と脳が勝手に整理してしまい、それがマンネリ化につながっていく。 以前、アラスカに行ったことがあります。目的はオーロラを見ることでした。 滞在している間、運がいいことに毎晩オーロラを見られました。この体験は、大切な思い出として今でも残っています。 宿泊先のホテルの人に「こんなにきれいなオーロラがしょっちゅう見られるなんて、最高ですね」と話しかけたところ、「たしかにきれいだけど、あまりにも見慣れているから感動するほどではない」という返事が。 僕にとっては一生忘れられないオーロラ体験でしたが、アラスカに住んでいる人にとっては日常なのですよね。当たり前ですが。
「観察力」を鍛えると見えなかったものが見える
仕事がマンネリ化してつまらない。 パートナーとの関係がマンネリ化して、いてもいなくても変わらない存在に。 生活がマンネリ化して楽しいことがない……。 年を重ねると、そうなりやすくなります。 仕事をはじめた時の、あの熱量。 恋人と付き合いはじめた時の、あのドキドキ。 生活を楽しもうと努力していた、あの日々。 はじめた頃の「白紙時代」に戻れたら人生はもっと楽しくなるはず。 もちろん、その時代に物理的には戻れませんが、感情を少しでも戻す方法はあります。 それは「観察力」を鍛えることです。 観察力を鍛えると、これまで見えてこなかったものが浮き出てきます。 たとえば、ぼんやりと読んでいたウェブサイトの記事。これまでならば、読み終わった瞬間に忘れてしまっていたのが、観察力を鍛えることで自分にとって意味のある情報や興味がある情報を記事の中に発見できるようになります。 これまでと同じような時間でも、観察力を鍛えるだけでその時間の価値は向上するのです。