仕事をやめたいのに「いつまでも行動に移せない人」に教えたい“2つの言葉”
私たちは、「将来」や「老後」のことを第一に考え、「いま」やりたいことを我慢して必死に仕事を頑張ったり、お金をひたすら節約したりしがちだ。意識が「いま」に向いていないため、自分が生きている毎日を心から楽しめていない人も少なくないだろう。 そんな中、限られた時間を有効活用し、「いま」を最大限楽しむメソッドを伝授する『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』が好評だ。読者からは、「正しい生き方を教えてくれる本」「本当に大切なものを再認識できた」という声が続々と寄せられている。本稿では、節約・投資系YouTuberとして活躍中のふゆこさんに、本書の魅力について語っていただいた。(構成/ダイヤモンド社コンテンツビジネス部) 【この記事の画像を見る】 ● 「何のために投資しているのか」がわからなくなった ふゆこ 私は以前まで会社勤めをしていましたが、現在は節約・投資系YouTuberとして「節約オタクふゆこ」というYouTubeチャンネルを専業で運営しています。 本はわりと多読な方で、節約術や投資関連の書籍はもちろん、お金の使い方と幸福度の関係を解き明かすような自己啓発書もふだんから読んでいます。というのも、資産形成の最終ゴールは、「豊かな人生を手に入れる」ことだと私は考えているからです。 ――数ある書籍の中で、『DIE WITH ZERO』を手にとったきっかけは何でしたか? ふゆこ もともと、お金については危機感があり、会社員時代から資産形成に着手していました。しかし、だんだんと保有資産が増えてきたときに、「このまま投資を続けて、いったい何の意味があるんだろう」とふと疑問に思ったのです。 そこで、その問いに対する答えを求めて色々とリサーチをしてみたところ、投資系や金融系など多くのYouTuberさんが、本書をおすすめしていることに気づきました。それがきっかけで、その後すぐに買って読み始めたのを覚えています。 ● 「仕事をやめる勇気」をくれた2つのメッセージ ――本書を読んで、ふゆこさんの人生に何か変化はありましたか? ふゆこ 何よりもまず、明らかに自分の人生が「いい方向」へとシフトしました。読書からこれほど大きな影響を受けたのは初めてです。 私は昔から、「死ぬ」ということをとても恐れていて、なるべく考えないようにして生きてきました。しかし、本書には「死から目を背けていると、人生の計画を最適化できない」「死に向き合うことで、人生の残り時間を意識できる」などと書いてあります。 これはつまり、「死ぬのが怖いから、考えないようにして生きる」のではなく、「いつか死ぬからこそ、そこから逆算してやりたいことを計画的にやっていこう」というポジティブな考え方で、私の人生観・死生観をガラッと変えてくれました。 ほかにも、「デメリットが極めて小さく、メリットが極めて大きい場合、大胆な行動を取らない方がリスクになる」(P.243~244)というのも、心に響いた言葉です。 この2つのメッセージのおかげで、勤めていた会社を思い切ってやめることができました。それまでは、「いつかFIREできたら、自分がやりたいことにチャレンジしよう」と考えていましたが、「FIREしてやりたいことは、いますぐやった方がいいのではないか」と思い直すことができたのです。 本書に出会っていなかったら、まだ私は会社をやめずに毎日嫌々働いて、極端な節約を続けながら、「やりたいことにチャレンジできないままの人生」を歩んでいたのは間違いありません。本当に人生の転換点となった出会いでした。 (本原稿は、ビル・パーキンス著『DIE WITH ZERO』〈児島修訳〉に関連した書き下ろし記事です)
ビル・パーキンス