近畿大会を制した東山高校「収穫が多くあった」瀬川琉久、佐藤凪らを軸に夏のリベンジへ
■ 新戦力も武器に「試行錯誤している最中」
京都決戦を制したのは東山高校だった。 6月23日に行われた「第71回 近畿高等学校バスケットボール大会」の男子決勝は、京都1位の東山と京都2位の京都精華学園高校との顔合わせとなった。 試合は、出だしに瀬川琉久(3年)の連続得点で先行した東山が、その後も着実に得点を重ねていく。しかし、対する京都精華学園も203センチのソロモン レイモンド(3年)の高さを生かしたシュートや新開温矢(3年)の強気のドライブなどで食らいついていく。それでも23-17と東山がリードし、第2クォーターでは中盤から東山がジリジリとリードを広げ、前半は東山14点リードの51-37で終了。後半も危なげない戦いぶりを見せた東山が96-73とハイスコアで勝利した。大会連覇を達成した東山は、31得点の瀬川を筆頭に19得点の佐藤凪(2年)、12得点の小野寺星夢(3年)が気を吐いていた。 「インターハイに向けてやらないといけないことがたくさんある中、前半と第3クォーターの序盤あたり(の戦い)で、少し可能性が見えてきたかなというゲームでした」と、決勝戦を振り返ったのは東山の大澤徹也コーチ。さらに「インターハイ予選のときはボールが止まってしまって個で打開するようなところがありましたが、少しずつボールムーブがうまく行くようになったかなと感じました。収穫が多くあった大会だったと思います」と、4試合を通じて手応えも大いに感じたようだった。 東山は、北海道で行われた昨年のインターハイで準優勝。今年も優勝候補の一つに挙げられている。昨年もチームの中心として引っ張った瀬川、佐藤凪が健在で、そこに四日市メリノール学院中学校時代に全国中学校大会、ジュニアウインターカップで優勝を果たした中村颯斗(1年)︎が加入。「昨年から主力として試合に出ている選手も多くいるので、その選手たちを中心に、新しく入った選手たちを含めて新たな長所を見つけて、今(戦い方を)試行錯誤している最中です」と、指揮官は現状を語る。