サイ・ヤング賞投手のトレバー・バウアーが赤裸々告白! ベイスターズでの1年とメジャー復帰への思い「今年メキシコでプレーしているけど、日本に戻らないということではない」
昨年1年間、横浜DeNAベイスターズでプレーし、さすがサイ・ヤング賞投手という投球を披露したトレバー・バウアー。今季もメキシカンリーグで圧倒的な成績を残しているバウアーがベイスターズでの1年、メジャー復帰への思い、安樂智大のこと......すべてを打ち明けた。 【写真】メキシカンリーグで無双状態のトレバー・バウアー * * * ■バウアーが語る日米の野球の違い ――今季プレーしているメキシカンリーグは〝打高投低〟で知られますが、すべてリーグ最高の投手成績ですね(9勝0敗、防御率1.56、102奪三振、成績は現地時間6月24日時点)。 バウアー 最初の登板では制球があまりうまくできずに4回途中4失点だった。でも打者のスイング軌道をうまく見極められるようになり、思うように制球できるようになってから成績も良くなったよ。 ――メキシコの野球は日本やアメリカとどう違いますか。 バウアー アメリカの野球はパワーゲームだ。投手はボールを強く投げ、打者は強く打ち返すことを心がけて、誰も三振を怖がらない。 一方、日本はスピードゲームだね。バントやヒットエンドラン、盗塁を多用する。投手はただ球速を求めるのではなく、制球をより意識している。 メキシコの野球は日米のコンビネーションかな。強く打ち返すことを意識する打者も、バントや足を使ってくる打者もいる。 ――所属するメキシコシティ・レッドデビルズ(ディアブロス・ロホス・デル・メヒコ)と最初に5試合先発の短期契約を結び、5月に1ヵ月延長、そして今季終了まで契約更新しました。 バウアー ひとつはディアブロス(レッドデビルズ)の監督、コーチ陣、フロントが歓迎してくれていることだ。ファンも素晴らしく、野球をとても楽しんでいる。 ふたつ目はシーズン途中にチームを離れるのはつらかったからだ。われわれは優勝のチャンスを手にしている。本当にいい仲間がいるし、2ヵ月で離れるのは間違った決断だと感じた。 ――メジャーリーグ球団からオファーがあれば、シーズン中でも移籍できるのですか。 バウアー もちろん、そういう契約になっている。 ――メジャー復帰が今の最大の目標ですか。 バウアー 是が非でもメジャーに復帰したいが、ほかにも目標はある。例えば沢村賞の受賞だ。サイ・ヤング賞との2冠は史上初になるからね。 でもオレはまだ若いし、キャリアの最盛期にいる。以前よりいい投手になっているし、メジャーでのプレー機会を与えられるべきだ。オレが今、メジャーでプレーすべきでない理由は何もないはずだ......。 ――あなたは最高の実力を持ち、メジャーは最高峰の舞台だから復帰したいのですか。 バウアー 理由は多くある。ひとつは10年のサービスタイム(支配下登録期間)を達成したいからだ。あと約1年半で届くからね。 ――サービスタイム10年で年金が満額受給になりますね。 バウアー そしてふたつ目は、ワールドシリーズで優勝すること。3つ目はサイ・ヤング賞をもう一度受賞することだ。