ヘリテージ コレクションやアーカイブピースが展示、美術館のようなヴァン クリーフ&アーペル旗艦店。
Van Cleef & Arpels
歴史と物語が詰まった老舗ジュエラーの本店を訪れて! インテリアの意匠、本店でしか見られない美術品レベルのアーカイブ、メゾンを愛し訪れたセレブリティや文化人の残り香など、甘美な世界を堪能できる。 長方形の四隅が面取りされてヴァンドーム広場は八角形をなしている。貴重な面取り部分のひとつの22番地に、ヴァン クリーフ&アーペルが誕生したのは1906年。その後、左隣の24番地へと本店が広がり、2016年にはさらに右隣の20番地の建物にも新たなサロンをオープンした。この新たなサロンは時計やアイコニックなジュエリーを扱うブティックというだけでなく、店の奥にヘリテージ ギャラリーが備えられている。過去のクリエイションをアーカイブとして所蔵するジュエラーは少なくないけれど、それらが公開されるのは特別な機会のみでしかも短期間。ところがヴァン クリーフ&アーペルでは20番地店を訪れれば、いつでもメゾンの貴重なパトリモニー コレクションの所蔵品を鑑賞できるのだ。
「メゾンの芸術、職人の才能を証言する過去の宝飾品を買い戻してパトリモニー コレクションを作ろうと、1970年代から収集が始まりました。
現在約2500点を所蔵。これらを見ると、時代の芸術的潮流と結びついてジュエリーが制作されていたことがよくわかります。
パトリモニー コレクションの展示を始めたのは、24番地の本店がリニューアルされた2006年から。現在よりずっと小規模でしたが、メゾンを輝かせた創造の歴史をより多くの人々とシェアしたいというプレジデント兼CEOニコラ・ボスの熱意から生まれたことなんです。
20番地のサロンでは年にふたつのテーマで展覧会を開催し、毎回会期は半年。テーマを介してさまざまな時代の作品を展示でき、またフォーカスが絞られた展示なので、ジュエリーに詳しくない人でもわかりやすく楽しめます」と、パトリモニー部門ディレクターのアレクサンドリンヌ・マヴィエル=ソネが説明する。