親子の体験が新聞に! 東京ドームシティの「世界に1つだけの思い出新聞」で探る生成AIの新たな可能性
東京ドームは、2024年8月12日~31日の期間限定で、生成AIを活用した新聞生成化サービス「AI東京ドームシティ新聞」を、東京ドームシティ内の屋内型キッズ施設 ASOBono!(アソボーノ)にて無料で実施した。
これは、スマートフォンを使ってチャットボットからの質問に回答することで、個々の思い出が記されたオリジナルの新聞が発行されるサービスだ。チャットボットのシステムと新聞の文章作成に生成AIが使われている。 本企画を担当した東京ドーム、及び外部パートナーのHakuhodo DY ONEの担当者に「AI東京ドームシティ新聞」の開発のねらいや体験設計のこだわり、実施後の反響を聞いた。
チャットボットとの会話を通して、生成AIが新聞を作成
AI東京ドームシティ新聞は、東京ドームシティ内の屋内型キッズ施設 ASOBono!にて期間限定で提供されたサービスだ。
スマートフォンから指定のQRコードを読み取ると、画面上にチャットボットが現れる。利用者から個人情報取得に関する同意が得られたら、チャットボットが子どものニックネームや年齢、その日の体験内容や感想などを会話形式で質問する。質問は全部で10個ほどあり、所要時間は約5分となる。ASOBono!は小学生までの子どもが利用できるが、未就学児の利用が最も多いことから、質問はすべてひらがなで表記している。
すると、約10分後にA4サイズの紙に印刷されたオリジナルの新聞が完成。フォーマットは共通だが、掲載されている写真とその下に記載された文章は個々に異なり、「世界に1つだけの思い出新聞」となる。その日の体験を形にして残すことができるのが最大の特徴だ。紙面もまた、ひらがな、かつ易しい言葉で表記されている。
フォーマットには将来の夢(大きくなったらなりたいもの)を書き加えられるスペースや、その日の体験にひもづいたクイズ、間違い探しもあり、子どもの遊び心を掻き立てたり、親子のコミュニケーションツールになったりという側面もある。