岸田首相が会見 第2次内閣が発足(全文3完)温暖化を防ぐ取り組みが評価されるよう努力続けたい
エネルギー基本計画は見直さないのか
こうした指摘があることについてももちろん謙虚に受け止めなければなりませんし、そしてその中でご指摘のように、石炭火力に対する厳しい目があるということ、これはしっかり受け止めなければならないと思っています。石炭火力につきましても、日本としては地域のさまざまな事情に配慮した上でアンモニアですとか水素、最新の技術をしっかり活用することによって、こうした石炭火力の負の側面をしっかりと抑えていく、こういった方針についても説明をさせていただいたわけですが、こうしたもの、こうした技術に対する説得力もよりしっかり高めていかなければ、国際社会の皆さんの理解、十分な理解にはつながらない、より努力しなければいけない点ではある、こんなことも感じてまいりました。 地球温暖化に対する取り組み、これ、さまざまな課題があります。そのさまざまな課題の中で日本の取り組みは評価されている部分もある。一方で指摘をされている部分もある。この辺を冷静に整理した上で、吟味した上で、これからの大きな日本の方向性について考えていく、こうした冷静な取り組みをわが国としてもしっかり進めていき、全体として日本の取り組みは評価される、こうした結果につなげていくよう努力は続けていきたいと、このように思っています。以上です。 ビデオニュース・ドットコム:エネルギー基本計画の見直しは、じゃあないということで。 岸田:今の方針はすでに明らかにしているとおりであります。この方針をしっかり進めていき、なおかつ先ほど言いました最新の技術等を活用することによって、より理解される結果につなげていく努力は続けていきたいと思っています。 司会:石垣さん。
改憲に前向きな野党に協力を求める考えは?
時事通信:時事通信の石垣と申します。よろしくお願いします。憲法改正について確認したいんですけども、総理は衆議院選勝利を受けた記者会見で、憲法改正について3分の2以上の賛成を得られるよう議論を深めたいと述べていますと。この3分の2に向けて、憲法改正に前向きな日本維新の会や、あるいは国民民主党といった勢力と積極的に協力を求めていく考えはあるか、それともこの3分の2というのはあくまでそういう数合わせのような協力には否定的なのか、これをよろしくお願いします。 岸田:まずは国会の議論においては、自民党としては自公政権の体制の下に国会論戦に臨むわけですが、野党との議論については是々非々で臨む、これが基本であると思っています。一方、憲法改正の議論につきましては改正を実現するためには与野党の枠を超えて3分の2以上の賛成が得られるようにしっかり努力を続けていくことが大事であると思っています。ですから結果として3分の2以上の賛成を得るべく努力をするということですので、ご指摘のように政党の枠組みでどうこうというのではなくして、結果を得るためにどうするべきなのか、しっかりと検討をし、努力をしていきたい、このように思っています。 いずれにせよ国会での発議のために国会の議論を進めていかなければいけない。そのためにも先ほど申し上げた国民の皆さんの幅広い理解と相まって、こういった議論を進めることが大事だと思っていますので、両方しっかり進めていくことが基本であると思っています。以上です。 司会:それでは恐縮ですが現在、挙手いただいている方につきましては、後ほど1問、担当宛にメールでお送りください。後日、書面にて回答させていただきます。以上をもちまして本日の記者会見を終了させていただきます。ご協力ありがとうございました。 岸田:ありがとうございました。 (完)【書き起こし】岸田首相が会見 第2次内閣が発足