豊洲市場の盛り土問題で再設置の専門家会議が会見(全文1)安全性を再検証
共産党独自調査で「ヒ素」が検出されたことについて
日本テレビ:日本テレビの久野村と申しますけれども、きのう、共産党さんの独自の調査の結果でヒ素が出たときに、共産党さんが雨水のたまり水からヒ素が出ることはないから地下水なんじゃないかというようなことをおっしゃっているんですけども、平田先生としてこの、今、地下からヒ素が出ているということをどう解釈すれば、私たちはどう解釈すればいいのかというご説明と、あの地下の今の安全性について、可能性で言われるのははばかられるかもしれませんが、どういうことが先生の中で今のところ考えられるかっていうのを2点教えていただけますか。 平田:分かりました。昨日、メディアへの情報提供、共産党さんがございましたですね。ヒ素の濃度が出ておりましたし、私たちといいますか、東京都のデータを見ていただけますでしょうか。今日のデータですね。やはりヒ素が0.003という、まあ環境基準が0.01ですので、それの3分の1ぐらいの濃度ということになるんですけれども、確かに雨にはヒ素というのはまったくないのかというと、若干細かい粒子が含まれておりますのでゼロではないんだけれども、こういう濃度で入っているということはない。畑先生もそうおっしゃってますよね。自然由来もあるかもしれないけれども、地下水の影響が大きいんではないかということですね。 私も、ごめんなさい、これは今日、専門家会議のメンバーの1人としてお話をしてございますので、あらためて専門家会議の中でご審議いただくことにはなりますけれども、今日は私個人の意見というふうにお聞きいただければいいんですが、地下水の影響を受けている可能性はあるということだと思います。雨水が入ったにしましても地下水の影響を受けているということは否定できないということでございます。 それからもう1つ、懸念はなんだと言いますと、これもメディアの方にお答えは申し上げてるんですけれども、もし地下から上がってきてその水の中に揮発性物質が含まれているのであれば、そこから地下空間の中に揮発性物質が気化をする可能性があるということなんですね。特にベンゼンだと思いますけれども。たぶん、非常にその濃度は低いだろうとは思うんですけれども、これは測ってみないと分からないということでございます。ベンゼンが地下の中に、空間の中にたまる可能性があるということは、懸念すべきことだろうと思います。 司会:はい、どうぞ。 【連載】豊洲市場の盛り土問題で再設置の専門家会議が会見 全文2へ続く