豊洲市場の盛り土問題で再設置の専門家会議が会見(全文1)安全性を再検証
盛り土がなかったという報道を受けてどう思ったのか?
時事通信社:時事通信のサイトウと申します。平田座長にお聞きします。以前の専門家会議が終了してから、都のほうから、それから市場のほうから、その工事や建設に関してどういう情報が平田座長のほうに寄せられていたのか。それから9月10日の朝に盛土がないというような報道がされたという知らせを受けたということですけれども、そのときにご自身が思ったことをお伝えいただければなと思います。 平田:専門家会議は東京都から、いわゆる諮問がございまして、4.5メートルの盛土をしたいという。2メーター掘削をして、さらにそこに上に4.5メーターですね。トータルとして4.5メーターの盛土をするという案が、報告書の中に書いてございますけれどもそれについての安全性ということをですね。で、そういうことについて専門家会議は9回の会議をいたしました。それだけでは十分じゃないということで、環境基準、例えば地下水、土壌につきましては人為由来の物質、ベンゼン、シアンですね、特に。それについては環境基準を担保するという話とか、4.5メートルの盛土をきちんと行うと。あるいは地上に出てくるガスの濃度も評価をするということを行ってまいりました。 ただし、それはあくまでも提言でございますので、その提言を受けて東京都がどういうふうにそれを実現していくのかっていうことは、これまでに何回も申し上げているんですけれども、東京都の裁量権の範囲でございますので、基本的にどういうふうな形になったのかということについて報告は、特に私も求めませんでしたし、東京都からの報告はございません。よろしいでしょうか。 時事通信社:それから9月10日の日に。 平田:朝、電話を受けたときに、初めは何を言われているのかよく分からなかったので、そういう意味で新聞記事について、PDFですよね、コピーを送ってくださいということでいただきました。それを見て、あ、ないんだっていうことと、次の瞬間思ったのは、あ、これはまた専門家会議かなというそういうことを、脳裏をよぎりましたですね。 時事通信社:安全性に対する懸念がよぎったという。 平田:安全性ではなくてもう一度、再度、条件が変わりますので再度、検討しなければいけないのかなという、そういう感じがいたしました。そのことを、都知事はまさに同じことをおっしゃいましたので、提言の前提条件が崩れていると。だから再度検討する必要があるんだろうということをですね。それはよぎりましたですね。 時事通信社:ありがとうございます。 平田:はい、どうぞ。