いまの中古価格は新車価格の10倍近い1億円! スカイラインR33GT-Rのコンプリートカー「NISMO400R」は走りも値段も「国宝」レベル
99台の販売予定数は55台にとどまったがR33GT-Rの象徴として君臨
開発にはトップドライバーの木下隆之氏を迎え、サーキット、ワインディングだけでなく、ときには日産のテストコースを活用し、徹底的に鍛え上げられた。いま乗ると少々ピーキーに感じられるセッティングだが、オリジナルのR33GT-Rと明確な違いがあり、キレキレの痛快なハンドリングは大きなインパクトを与えたのは確かだ。 NISMO 400Rの価格は1200万円。ベースとなったR33GT-R Vスペックの2倍以上とかなり高額だったこと、バブル崩壊のあおりを受けたこともあり、99台限定販売の予定に対し55台にとどまっている。しかしながら、400Rの登場でR33GT-Rはデビュー当初のマイナスイメージを払拭し、NISMOのパーツビジネスの広告塔としても大きな成功を収めた。 現在の中古車相場は1億円を軽く超えるといわれており、いまなおNISMOにおける第2世代GT-Rの象徴的な存在であるNISMO 400R。 今年リフレッシュが施され、12月1日開催のNISMOフェスティバルでその姿を見ることができるので、ぜひ来場を!
山崎真一