井上尚弥の無双はどこまで続くのか 25年は米国&サウジアラビア連戦計画...識者は「巨額ファイトマネー」に注目
ネリ戦のファイトマネーは10億円超え
井上の25年はどのような年になるのだろうか。金平会長は、こう予想した。 「もしかしたら25年は日本での試合が1試合になるかもしれない。ここで注目されるのは、対戦相手もさることながら、井上選手に巨額のファイトマネーが発生することになるだろうということだと思います。フェザー級に上げるのは当分先でしょうし、中谷選手と対戦するのも2026年以降になる。そうなると、井上選手のファイトマネーにスポットが当たると思います」 井上のファイトマネーは、スーパーバンタム級では破格とされる。 スポーツ紙の報道によると、東京ドームで開催されたネリ戦のファイトマネーは10億円を超えたという。そして、11月にサウジアラビア政府直轄のプロジェクト「リヤド・シーズン」とスポンサー契約を結んだことから、サウジアラビアでの試合で巨額のファイトマネーを得る可能性が出てきた。 金平会長は「プロなのでファイトマネーがフォーカスされるのは当然のこと」とし、次のように持論を展開した。 「12月22日にサウジアラビアのリヤドで行われたヘビー級タイトル戦でも両者のファイトマネーの総額が295億円ということで、大きな話題になりました。リヤドの興行は、このような大きな規模になり、当然、井上選手はどうなるのかと注目される。アメリカでの試合も、それなりのファイトマネーになると思うので、そこも注目されます」
「具志堅用高さんが、王貞治さんと年間所得を競い合っていた時期が」
そして、金平会長はファイトマネーに関する過去のエピソードに言及。WBA世界ライトフライ級の元王者で、世界王座13度の防衛を誇る具志堅用高氏(69)と、プロ野球巨人の元選手で、「世界の本塁打王」として人気を博した王貞治氏(84)の名を挙げ、当時のエピソードを披露した。 「思い出すのは、昔、具志堅用高さんが、プロ野球の王貞治さんと年間所得を競い合っていた時期がありました。そういうことが話題になった時代があった。プロスポーツ選手の話題としては、そういうものも面白いと思います。大谷翔平選手は桁が違うとは思いますが、ボクシングの選手がそういうことで話題になるだけでも楽しい。大橋会長は、そこを意識していると思います。それがプロとしてのモチベーションですから」 25年の井上は、どのようなパフォーマンスを見せてくれるのか。25年も世界の「モンスター」から目が離せない。