今日パナマ戦!ビジャレアルで出場増加の久保建英は「一発勝負」と考える森保Jで存在感を示すことができるのか?
「ヨーロッパリーグもそうですけど、リーグ戦でもできるだけ早くレギュラーをつかんで。コンスタントには試合に出られていますけど、本当の主力の一人として試合に出ることが一番だと思うので。そうなったときに、具体的な目標というものを出せていければと思っています」 FC東京時代から久保は目標とするゴール数など、具体的な数字を挙げることをやんわりと拒否してきた。開幕3連勝でヨーロッパリーグのグループIのトップに立ち、ラ・リーガでは首位のレアル・ソシエダに勝ち点2ポイント差の2位につける、好調のビジャレアルにおける今後においても同じスタンスを貫きながら、自身の現在地に関しても客観的な視点で、こう言及している。 「いまは最後の質というところを、めちゃくちゃ意識しています。今日はあまりよくなかった、と思う試合は自分にはないんですけど、後で自分のプレーを見ると、最後にここがよかったらゴールだったねとか、ここがよかったらアシストだったねと言われることが多々あるので。それをいまのはよかったねと変えていけるように、ラストパスやシュートといったプレーの終わりに気をつけています」 最後の質に神経を集中させる姿勢は、代表でのプレーへも繋がる。ヨーロッパ組の主力メンバーがそろった森保ジャパンで初先発を果たした、先月のオランダ遠征のコートジボワール代表戦。左サイドを突破し、低く速いクロスを放つも飛び込んできたFW鈴木武蔵(ベールスホット)にわずかに合わなかった前半33分の場面は、久保が言及した「ここがよかったらアシストだった」となる。 「クラブと代表は正直、自分のなかではまったく別物という考えをもっていて。クラブは毎日の取り組みをチームとして発揮していく場所であり、代表はクラブでの自分の調子であるとか、いろいろなものを持ち込んで一発勝負で出していく場所だと考えているのが理由です。当然、機会も代表の方が少ないですし、その分、チャンスも少ない。その意味ではクラブでの日々の活動が代表には繋がりますけど、だからといってどちらが重要とか、格付けというものはありません」 気持ちを切り替えてグラーツ入りしていると強調した久保は、パナマ戦のピッチに立てば出場試合数が「10」に達する。