「運動部女子みたいになってしまう」髪を結ぶとき、不器用な人が間違ってやってしまっていること
まとめ髪やヘアアレンジに苦手意識を持っている方は多いのではないでしょうか。 「ポニーテールにしたつもりが、結ぶと運動部の中学生女子のようになってしまう」、「不器用だから、流行りのウェットスタイルのまとめ髪に挑戦できない」、「モデルやインフルエンサーの方は小顔だからサマになるだけで、私にはムリかも」。 【画像】これだけは覚えてほしい! まとめ髪の超簡単なコツとは 確かにギュッと一つ結びをすると、芋っ子になってしまいがち。しかし、実はいくつかのポイントをおさえるだけで、小慣れた雰囲気のヘアアレンジをマスターすることができます。 そこで今回は、苦手な方も上手にアレンジできるようにするための基本的なお話から、すぐに取り入れられるアイテム、流行のウェットスタイルの攻略法に至るまでを、ご紹介します。
うまくできないのは、私が不器用だから?
美容師としてお客様と接していると、まとめ髪などのヘアアレンジに苦手意識を持っている方がたくさんいることを実感します。 苦手だと語る方は、「私は不器用だから」だとおっしゃることが多いのですが、まとめ髪がうまくできない理由は他にあるかもしれません。まとめ髪がうまくできるか否かは、実は「髪質」による影響が大きいのです。 まとめ髪がやりづらい髪の特徴は、「直毛」「ツルツル」「多毛」の3つです。これらは特に日本人に該当しやすく、いずれか一つでも該当すると、まとめ髪などのヘアアレンジ全般がやりにくくなります。 「ツルツルした直毛」は、髪同士が絡まない 例えば、「子供の頃から三つ編みが苦手だった」という方もいらっしゃると思いますが、そんな悩みを持つ方は「ツルツルした直毛」であることが多いです。 アジア人は特に、ウェーブの少ない「ツルツルした直毛」の方が多いです。この髪質は、よく言えばアジアンビューティーなストレートヘアなのですが、ヘアアレンジが苦手な方にとっては、扱いにくい髪質です。 そもそも、ヘアアレンジは「柔らかいウェーブ毛」の方がやりやすい。なぜなら、髪の毛が絡まりやすく、解けにくいからです。 たとえば、「ツルツルした直毛」を三つ編みしようとすると、髪同士が反発してしまうため、簡単に解けてしまいます。解けないように毛束を引っ張りつつ編もうとすると、毛束を持つ手に力が入って、指もうまく動きません。 対して、「柔らかいウェーブ毛」は、三つ編みが絡まって解けにくくなることから、力を抜いて編むことができます。ですので、美容室のヘアセットにおいても、ほとんどの場合コテやカーラーなどを使って髪にクセ付けして、扱いやすい髪にしてからセットを始めています。 加えて、「ツルツルした直毛」をポニーテールなどにしても、毛先がツンツンしてお洒落に見えにくい傾向があります。 ステキなポニーテールは毛先のウェーブがヒラヒラ揺れるイメージがあるため、ウェーブがある髪質の方が、ささっと結んだだけでもサマになりやすいのです。 「多毛」だと、ヘアゴムでは留まらず緩んでしまう 「直毛」や「多毛」だと、ヘアゴムがうまく留まらず、ヘアアレンジがやりにくい傾向もあります。一般的なヘアゴムで一つ結びをしても、圧が弱く段々と緩んでしまって、何度も結び直すハメになってしまいます。 そのため、ヘアゴム選びでは、デザインよりもとにかく留まってくれることを重視する方も多いようです。バネのようにグルグルしたタイプがホールド力があって好評ですが、このデザインは中々お洒落になりにくいのが残念なところ。 更に、「多毛」だと、アレンジをする毛束の一つ一つが太くなり、毛束が指で掴みづらいことも多いはずです。 そのため、どうしても「多毛」だとヘアアレンジの難易度は上がってしまうのです。