【独占直撃】ライアン・ムーアのルーツを藤井勘一郎元騎手が深掘り!「しっかりとした仕事をすることが私の使命」
皆さんこんにちは、藤井勘一郎です。今回は24日のGⅠジャパンCでオーギュストロダン(牡4・Aオブライエン厩舎)に騎乗するライアン・ムーア騎手(41)にインタビューすることができましたので、皆さんにお届けします。競馬に対してストイックなムーアさんのお話をご堪能ください。
藤井勘一郎元騎手がライアン・ムーアを直撃
――まずは生い立ちについてお聞きします。競馬一家に育ち常に馬が身近にいたとのことですが ムーア 祖父が調教師をしていて、父も障害ジョッキーを引退した後に調教師になりました。そのため、私にとって競馬は幼い頃から非常に身近な存在でした。12歳のとき、祖父の厩舎の馬に乗ったのが初めての騎乗でしたが、その頃はサッカーなど他のスポーツにも興味があったし、ジョッキーとしてやっていく自信もありませんでした。その後、体重が増えなかったこともあって16歳のときにアマチュアジョッキーのライセンスを取得しました。当時は学校に通いながら騎手としての道を模索していましたね。 ――デビュー戦は障害レースだったそうですね ムーア 当時は学校の勉強を優先しつつ、アマチュアジョッキーとして騎乗していました。デビューする数週間前に平地のオファーもありましたが、それには乗らずに障害でデビューすることにしました。そこで初勝利を挙げることができました。 ――日本では障害でデビューして、その後平地で活躍する騎手の話は聞きません ムーア 英国では障害レース、つまりナショナルハントの文化が非常に根付いています。アマチュアや障害からプロの平地ジョッキーに転向する機会も多いですし、様々なルートが用意されています。 ――デビュー後は順調に実績を積み上げてきましたが、特に強く印象に残っていることを教えてください ムーア 私はこれまで3人の偉大な調教師の下で騎乗しました。現在契約しているエイダン・オブライエン調教師は、競馬史にその名を刻む素晴らしい方です。その前には先日引退されたサー・マイケル・スタウト調教師の下で騎乗し、世界中でたくさんのチャンスを頂きました。見習い騎手としてのキャリアを築いてくれたのはリチャード・ハノン調教師です。彼のおかげでしっかりと基礎を固めることができました。