五輪では圧巻も…。A代表で影が薄かった日本人(9)東京五輪では上田に勝利も…。今や差は歴然? 野生的なFW
世代別のサッカー日本代表で活躍したのち、A代表でも中心選手に成長する選手は多くいる。一方で、世代別代表で存在感を放ちながらも、A代表にうまく定着できなかった選手も枚挙に暇がない。今回は、五輪代表として期待を集めながらも、その後苦しんだ選手をピックアップして紹介する。(データは『transfermarkt』を参照)
FW:林大地(はやし・だいち) 生年月日:1997年5月23日 五輪での成績:5試合0得点0アシスト(東京五輪) A代表通算成績:出場なし 東京五輪(東京オリンピック)は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で1年延期され、2021年に開催された。林大地は、この延期がなければおそらく五輪の舞台に立っていなかったFWだ。 大学4年時にサガン鳥栖加入が内定し、特別指定選手登録が決まった林は、2020シーズンのJ1リーグで9得点を挙げる活躍を見せ、2021年3月にU-24日本代表デビューを果たした。U-24アルゼンチン代表との試合で1得点を決めてアピールに成功すると、バックアップメンバーとして東京五輪のメンバー入りを果たした。大会の規定変更で正式にメンバー入りすると、上田綺世のコンディション不良もあり、東京五輪で6試合中5試合に先発している。 東京五輪では、得点という形で結果を残せなかった林だが、最前線での体を張ったポストプレーと裏への抜け出しでチームの攻撃をけん引し、久保建英や堂安律といった豪華な2列目を活かす要因となっていた。そのパフォーマンスは、当時A代表の主力だった大迫勇也を思い起こさせるもので、2022年3月には大迫負傷の影響で追加招集を受けている。 しかし、この試合で出場機会が訪れなかった林は、その後A代表から声が掛かっていない。2022/23シーズンはベルギーのシント=トロイデンVVでリーグ戦7得点3アシストとまずまずの結果を残したが、2023/24シーズンはケガに悩まされ、ドイツ2部リーグの1.FCニュルンベルクでリーグ戦2得点2アシストという結果だった。
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