“初優勝”安田祐香の14本を激写! スイングでなく『つかまるヘッド+先がしなるシャフト』でドローを打つのが祐香流
悪天候の影響で27ホールに短縮された「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」で、念願のツアー初優勝を果たした安田祐香。彼女のクラブを撮影すると、正確にドローボールを打つためのこだわりが垣間見えた。 やさしいつかまり顔が好きな安田愛用のクラブ。FWとUTの打痕がスゴイです【写真】 ドライバーは、『スリクソン ZX5 Mk II』(10.5度)に『ATTAS KING 50S』(45.5インチ)を挿している。何を重視してクラブを選んでいるのかをダンロップのツアー担当にじっくり聞いてみた。 「『 ZX5 Mk II』は、『ZX7 Mk II』より重心角が大きくてつかまやすいヘッドです。顔も大きくて安心感があると思います。同じつかまる『ゼクシオ13』よりも顔のシャープさがあるため、使用しているのでしょう。打感は『ゼクシオ13』のような弾く感覚より、球を押し込む感じが好きだと思います。シャフトの『ATTAS KING 50S』は先がしなるモデル。自分のスイングでなくて、ヘッドとシャフトで球をつかまえてドローを打ちたい意図が見て取れますね」 安田が優勝会見で「構えて、イメージが出るというか、難しいのは選ばないです。やさしめを選ぶんです」と語った通り、基本的に難しいクラブは使わない。 アイアンは6I~PWで『スリクソン ZX5 Mk II』に『N.S.PRO 850GH』を使用。『ZX5 Mk II』はスリクソンシリーズの中でも、ヘッドが大きめでやさしい。 「アイアンもやさしいクラブが好み。『ZX5 Mk II』の方が『ZX7 Mk II』より球が上がりやすいです。グースネックになっていて、つかまり顔になっています。『N.S.PRO 850GH S』は以前から使っているモデルで、中調子で比較的しなり戻りやすい。アイアンでも持ち球のドローが自然に出るモデルを選ぶのは徹底していますね」 また、スリクソンのアイアンは山型ソールを採用しており、バンスが利いてヘッドの抜けがいいのもプロに好まれる要素の一つだという。 3・5番ウッドで使用するシャフト『Miyazaki CODEX』も先がしなるモデル。クラブ全体に統一感があって振り感が変わらないため、18ホールで安定してショットが打てるというものだ。 ドローボールを打つための徹底したセッティングで初優勝を飾った安田。スイングよりもまずは彼女のクラブへの強いこだわりこそ、アマチュアが見習うべき点かもしれない、 【安田祐香のクラブセッティング】 1W:スリクソンZX5 Mk II(10.5度/アッタス KING 50S、45.5インチ) 3・5W:スリクソンZX Mk II(15・18度/Miyazaki CODEX) 4・5U:スリクソンZX Mk II(アッタス MB HY) 6I~PW:スリクソンZX5 Mk II(N.S.PRO 850GH S) 48・52・58度:クリーブランド RTX6 ZIPCORE(N.S.PRO 950GH S) PT:オデッセイ トリプル・トラック TEN BALL:スリクソン Z-STAR ◆ ◇ ◇ ◇ 今秋はセミアスリートアイアンでヒットしそうなモデルがそろっているという。関連記事【上田桃子は興味津々、山内日菜子は即チェンジ! 今秋発売の『セミアスリート』アイアンは名作ぞろい!?】を読めば、その人気の秘密がわかる。