コロナ第7波「たちまち行動制限については考えない」岸田首相会見7月14日(全文2完)
在任中に最も成し遂げたいことは
西日本新聞:西日本新聞の郷と申します。よろしくお願いします。岸田総理のレガシーについてお尋ねします。物価高対策や新型コロナ対応など、短期的、中長期的にもさまざまな政治課題があると思います。そうした中で総理が在任中に最も成し遂げたいこと、ご自身のレガシーとして実現させたい政治課題、政策課題はなんとお考えですか。1つだけお答えください。よろしくお願いします。 岸田:成し遂げたいこと、1つだけということですが、あえて言うと、国内で1つ、外交・安全保障で1つ、2つ成し遂げたいことがあります。1つは言うまでもなく、今、目の前の新型コロナ、物価高等を乗り越えて、日本の経済、これを再生し、そして持続可能なものにしていく。この日本の経済の再生、これが1つです。国外においては、今、国際社会において平和の秩序が揺るがされている、こういった状況ですので、日本がこの国際社会の中で平和を維持し、しっかり対応できるための国際的な秩序づくりに汗をかきたいと思っています。この2つをぜひやりたいと思っています。 司会:それでは次の方。それでは時事の石垣さん。
原発再稼働、国民にどう理解を求める考えか
時事通信:時事通信の石垣です。先ほど原発の再稼働のところで、冬に最大9基の原発を動かしたいということでしたけれども、原発を巡っては、まだ国民の世論が割れている状況にあると思います。核のごみの最終処分場をどうするかという問題もあります。そういう中で総理は原発の再稼働について、国民に対してどういうふうに理解を求めるお考えでしょうか。よろしくお願いします。 岸田:まずわが国のエネルギーということを考えた場合に、資源のないわが国において単一で完璧な、資源が乏しいわが国において単一で完璧なエネルギー源はないというのが、まず基本的なわが国の置かれている状況であると思っています。その中で、安価で安定的に、かつ脱炭素に対応していく、こうしたエネルギーをということを考えますと、結論として多様なエネルギー源をバランス良くミックスさせていくしかないと考えています。そしてその中において、ご指摘の原発、原子力ということですが。原子力発電に対する基本的な考え方は、これはもう従来どおり安全性を大前提にしていく、これは変わることはありません。その上で地元の皆さんの意見も聞きながら再稼働を進めていく、最大限の活用を図っていく、こうした方針、これからも維持をしていきたいと思っています。 先ほど、原子力発電所については、この冬、最大で9基を稼働させるよう取り組んでいくというふうに申し上げましたが、これも安全性を大前提として進めていくということであり、だからして最大というふうに申し上げたところであります。ぜひ、こうした取り組みを進めることによって日本全体の電力消費量の少なくとも約1割に相当する量、これを確保していきたいと思っています。そしてそうした再稼働が円滑に進むよう、原子力規制委員会においては審査効率化の取り組みを着実に実施していくと承知をしていますし、また、国も前面に立って、立地自治体など関係者の理解と協力が得られるよう粘り強く取り組んでいく、こうしたことも大事だと思っています。以上です。 司会:それではリッチさん。