天真爛漫・令和ギャル!1歳のしおさんとほぼさんファミリーが送る、抱腹絶倒!子育てコミックエッセイ【書評】
きょうだいだからといって、性格が似ているとは限らない。中には、同じ親から生まれても、やることなすこと全部違う子どもたちもいる。『しおさん1歳 令和ギャル爆誕の道のり』(まぼ/KADOKAWA)は、そんな性格も言動も対照的な兄と妹の日常を描いた子育てコミックエッセイだ。 【漫画】本編を読む
警戒心が強く思慮深いオタク気質の兄に対し、好奇心旺盛で挑戦的なギャルマインドを持つ妹。正反対だからこそ凸凹が上手くハマり、2人はとっても仲良く過ごせていた。 そんなつよつよメンタル系女子・しおさんの姿を見るだけで、思わずほっこりした気持ちにさせられる。例えば、転んだしおさんに手を差し伸べると、「いぇい!」と笑顔でハイタッチしてくれるのもバイブスが上がるポイントだ。とにかく感情の切り替えが早く、小さな体で前へ前へと突き進むパワーが最高なのだ。 だが、パワフルギャルマインドの持ち主だからこそ、クレヨンによる落書きや家族の持ち物をめちゃくちゃにするなどのイタズラも激しい。その行動は、まるで小さなギャングのようだった。そんなやんちゃなイタズラをしても、しおさんの愛嬌には誰も敵わない。ほっぺにチューやその笑顔だけで、何でも許してしまうのだ。 そんなほのぼのした日常には、びぼちゃんの存在も欠かせない。「父親は天職」と公言するほど子どもたちへの愛が重すぎるびぼちゃんは、子どもが嫌がらない限り性別問わずハグもすると宣言していた。だが、子どもたちのスキンシップ絶ちも早く、よいたんには3歳の時点で拒否されるように。父親の有り余るほどの深い愛情が不憫すぎると、思わず笑ってしまうだろう。 本作には、令和ギャル・しおさんを中心に、まぼさん一家の日常エピソードがたっぷり描かれている。こうしたほのぼのした日々を楽しみながら、日に日に成長していく子どもたちの姿を見守ってもらいたい。