230グロリアHT【後編】部品の流用でより快適な走りに。足まわりはワンオフのエナペタルショック+トヨシマ製強化リーフ
【1974年式 グロリア 2ドアハードトップ 2600GX(KH230)後編】 後期型をベースに、グリルやテールランプも前期用を流用し、現実にはないグロリアを仕上げたオーナー。 アメリカンなルックスに加えて、エンジンチューニングも実施した。 >> 【画像12枚】丸形4灯化やストライプ追加で アメリカンな雰囲気が漂うスタイルとなった230グロリア。ベージュの内装に合わせてセットされた真っ白なバケットシートは、ウェステリアジャパン製のRA300C。3インチの4点式ハーネスも用意する ミッションは、230グロリア純正のものよりクロス化して、DR30スカイライン用5速MTを加工流用。 さらに430セドリック/グロリア系の純正オプションとなるH190デフも組み込み、トラクション性能の向上を図っている。 足まわりはワンオフのエナペタルショック+トヨシマ製強化リーフの組み合わせ。 ブレーキはMK63キャリパーを使用するなど、ひと通り手を入ているのは、サーキット走行も楽しみたいという思いからだ。 「決して速さはありませんが、全開走行に耐えられる仕様を意識しています」とオーナー。富士スピードウェイをメインに走っていて、ベストタイムは2分32秒830とのことだ。 主要諸元・チューニング SPECIFICATIONS 1974年式 日産 グロリア 2ドアハードトップ 2600GX(KH230) ■エクステリア:セダン用前期丸形4灯ヘッドライト移植、ケンメリ用チンスポ加工流用、純正オプション風ストライプ、B310サニー用輸出仕様ドアミラー流用、リアフェンダーたたき出し、オールペイント ■エンジン:L28型改3.0ℓ仕様、亀有製バルブスプリング/89度ハイカム/φ89㎜鍛造ピストン、ヘッド面研、純正クランク1本キー加工 ■点火系:永井電子機器製プラグコード、Pertronixイグナイター(フルトラ)、Flamethrower 4000Vコイル ■燃料系:ミツバ製電磁ポンプ ■吸排気系:ソレックス44PHH、φ42㎜タコ足、φ70㎜マフラー ■冷却系:3層ラジエーター、14段オイルクーラー ■駆動系:DR30スカイラインターボ用FS5W71Bミッション、ニスモ製強化クラッチ&カバー、軽量フライホイール、430用純正オプションH190LSD(ファイナル4.1) ■足まわり:(F)エナペタル特注車高調、ベンツCL600用純正スプリング流用 (R)トヨシマ製強化リーフ、ハイエース200系用コイルオーバーショック(調整式)流用、コンペティションアーデン製ウレタンブッシュ ■ブレーキ:(F)MK63キャリパー、ディクセル製スイフト用ベンチロータースリット加工 ■タイヤ:ブリヂストン ネクストリー(F)195/70R14 (R)215/70R14 ■ホイール:エンケイ ディッシュ(F)14×6J +6 (R)14×7J -7 ■インテリア:パーソナル製ステアリング、ウェステリアジャパン製RA300Cフルバケットシート、KTS製4点式ハーネス、大森メーター製追加メーター(油温、水温、油圧、バキューム)、NGK製A/F計、シボレー用ワイドミラー流用 初出:ノスタルジックスピード 2020年 2月号 vol.23 (記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
Nosweb 編集部
【関連記事】
- 230グロリアHT【前編】ボディカラーは内装に合わせてヴィッツ純正、プラモデルで試し塗り!|1974年式 グロリア 2ドアハードトップ 2600GX
- リリシズムのある高級ハードトップの理想像。日本初の4ドアHTへの序章|1971年式 日産 セドリック 2000 ハードトップ GX Vol.1
- ターボC【7】あふれんばかりの情熱を注ぎ込み、劇的な進化を遂げたDR30|1984年式 日産 スカイラインHT 2000ターボ インタークーラー RS-X
- 飯田章のMS51クラウンHT再生Proj.【3-3】どんな状況!? 問題は助手席側のサイドシル。外装パーツはメッキ屋さんでのレストアへ!|1970年式 トヨタ クラウン HT(MS51)
- モダン・アメリカ・マッスルカーに生まれ変わった、ストリート仕様の69年式カマロ