好調・FC東京の4連勝か? 崖っぷち・鳥栖の3か月ぶり白星か?
9月に入って流れは変わった。7月20日『明治安田J1リーグ』第24節以降6戦勝利なし、わずか3得点に喘いでいたFC東京だが、第30節以降は3連勝をマークした。 【PHOTO】清武弘嗣(サガン鳥栖) 9月14日は相性のいい国立競技場で名古屋グランパスを4-1で粉砕。第31節・浦和レッズ戦では9分にオウンゴールで先制すると、17分には荒木遼太郎がPKで真ん中を射抜いて追加点。その後、浦和が縦への意識を高めて攻勢に出るが、FC東京は人数を掛けて守り抜いて2-0で勝点3を手繰り寄せた。 9月28日の第32節は開始早々、横浜F・マリノスの流れるようなパスワークから先制点を献上するも、FC東京は前線からのハイプレスで重心は下がらず。19分左WG俵積田晃太のシュートの跳ね返りを左SB岡哲平がダイレクトで打ち込んですぐさま同点に持ち込むも、横浜FMペースは変わらず。そんな中迎えた60分、トップ下の荒木が自陣までプレスバックして猛チャージ。エウベルからボールを奪うと、荒木のスルーパスに抜け出した俵積田がドリブルシュートでゴールネットを揺らした。89分には途中出場の野澤零温の右サイドからのグラウンダーのクロスに右WG仲川輝人が合わせて3-1。FC東京は3連勝で順位を7位まで上げてきた。 試合後、ピーター・クラモフスキー監督は「まず先制点を奪おうと送り出したが、序盤に先制を許して難しい状況になった。その難しい状況は自分たちが登らなければならない山であり、力強いパフォーマンスで乗り越えられたと思う。このパフォーマンスはメンタリティにつながっている。そしてこのメンタリティは日々の取り組みによって培われている」と胸を張った。 一方、鳥栖は前節・アビスパ福岡との九州ダービーで5連敗を止めたものの、勝利には至らず。両軍とも前半はなかなか主導権を握るまでいかなかったが、後半立ち上がりは福岡ペースに。すると鳥栖は58分清武弘嗣、71分マルセロ・ヒアン、81分ジャジャ・シルバと攻撃のカードを次々切り、ゴールへの推進力を高めた。しかし、結果はスコアレスドロー。鳥栖は10試合勝利なしで最下位のまま、降格圏脱出となる17位柏レイソルに勝点10差も変わらず。しかも柏は1試合消化ゲームが少ない。 崖っぷちから抜け出せない木谷公亮監督だが「勝点3を取れなかった悔しさをみんなが持っている。ただ、下を向いていても何も転がっていないので、自分たちで勝点3を掴めるようにまた準備をしていこうと話をした」と前を向いた。残り6戦、大逆転残留を遂げるためには勝点3を積み重ねるしかない。 リーグ戦の直接対決では鳥栖が12勝5分8敗と勝ち越している。ここ2試合こそFC東京が連勝を飾ったが、2019年10月から昨春まで鳥栖が8連勝。しかも8試合中5試合がクリーンシートで、攻めては18得点と圧倒していた。 果たして、FC東京が4連勝を飾るのか? 鳥栖が3か月ぶりとなる白星を手にするのか? 『明治安田J1』第33節・FC東京×鳥栖は10月5日(土)・味の素スタジアムにてキックオフ。当日は「Teddy Bear Day」として開催。来場者先着1万5000名に「抽選券付FC東京特製ベアマスコットチャーム」を配布。さらに「SWEETS FES」も実施し、美味なるスイーツが勢揃い。また本日10月1日に誕生日を迎えた東京ドロンパの誕生日も盛大にお祝い。試合前のアジパンダ広場にFC東京サポーターのゆってぃと鳥栖サポーターのオラキオが駆けつけ、特別ゲストのアイドルグループ・わーすたはハーフタイムにスペシャルライブを行う。ほかにもアミューズメントプレイランドが初登場。イベント盛りだくさんの第33節のチケットは発売中。試合の模様はDAZNにて生中継。