美容・医療にカラオケも…RIZAP瀬戸社長、chocoZAPサービス過多に言及 トレーナー大幅増員は「無人か有人かのゼロイチではない」
◆外国人旅行客向けのワンショット利用も視野「値上げも追加費用もなしで、チャレンジし続けたい」
――5月には、フィットネスジム初の高速道路店舗がオープンしました。 【瀬戸社長】 運動やレジャーとか、自分磨きも含めて、特別なものではなく、生活の中に無意識に存在するレベルに入っていきたい。そういうシームレスな存在になって、気づいたら運動に触れている。そのくらいのレベルを目指していかないといけないと考えています。 ――海外展開について「中国、台湾、北京、香港などで現地のテストマーケティングを実施中。すでに力強い手応えを得ており、早期の出店に向けて準備中です」とのことですが、欧米への進出も考えていますか? 【瀬戸社長】 アメリカ・ロサンゼルスに1店舗出していますが、まずはアジア。いままさに日本と遜色のない形でテストマーケティングを進めています。例えば、半分以上マッサージ機の店舗など、いろいろなおもしろいテストを繰り返しています。地域ごとに現地の方々が望むサービスのデータを分析して、組み合わせを試しています。 ――日本人の特性として、公共の場では騒がない、清潔にするなど子どものころから養われているモラルやマナーがあり、chocoZAPは日本人らしさとフィットしていると感じます。それを海外に置き換えた場合はどうなるのでしょうか。 【瀬戸社長】 そうですね。海外だとchocoZAPはキレイで清潔だと褒められることが多いです。国や地域によっては人が常駐しないと運営できない店舗もあるかもしれません。そういった制約は出てくると思います。一方、日本への外国人観光客が増える中、日本平PA店舗で実施しているワンショット利用の形を適用して、外国人の方にも日本のchocoZAPを使ってみていただきたいという気持ちはあります。 ――フィットネスの枠を超えたサービス展開、意外性に富んだビジネス展開を行ってきた中での瀬戸社長の信念とは? 【瀬戸社長】 お客様がまだ誰も見たことがなく、我々もやったことがないことをやっていこうというのがベースにあります。インフレ時代においては、自分への投資や余暇など、生活費用を除いて真っ先に削られます。でも、生活だけではなくて、自分自身の人生の意味や価値といった精神的なものは大事。コロナ禍でも不要不急として削られましたが、生きていくことだけが人生の目的ではない。お客様それぞれの人生を楽しんでいただくために、我々は値上げをしない、追加費用もいただかないチャレンジを続けていきます。 (文/武井保之)