友近&近藤春菜、強烈キャラが世間にウケた理由 計算された“裏設定”「夫婦ではない」
簡単にまねできそうで、実は難しい…「できそうでできない(笑)」
――癖のある容姿とキャラクターですが、お茶の間から人気を集めた理由はどういった部分だと思いますか。 友近「普段の会話でも、『このラーメンやったら、あと10杯食べられる』『私だったら20杯食べられる』とか、子どもの小競り合いみたいな経験を1度はしたことあるんじゃないかなと思います。そんなマウントの取り合いを、そんなはずがない2人が永遠にやっているのは面白いですよね」 近藤「どこかで見たことある感じですよね。近所に『これは自分が作ったんだ』とか言っている人いるよなという共感もあると思います。“あなたの街にも徳男・徳子はいますよ”みたいなところが刺さっているのかなと思います」 ――徳男さんの容姿はなぜここまで“クセ強”な形になったのでしょうか。 近藤「このネタをやるとなった時、徳男さんは私の中では紳士的で、意識が高い人だというイメージがあったんです。ちょっと崩れているけど、『ちゃんと自分はスーツを着る人間なんだ』っていうプライドがあるんだと思っています」 ――徳男・徳子の関係性はどういったものになるのでしょうか。 友近「公園で出会ってるんだと思います。夫婦とかではないです」 近藤「『徳川徳男・徳子』というのも、そう呼ばれているだけで、本当の名前は分からないんです(笑)。『俺が徳川家の末裔だ』ってところからきてるので、夫婦とかでもなく、ただの仲良しです」 友近「『私も末裔だよ』ってことです(笑)」 近藤「マウントは取り合うけど、お互いのことを思い合っているし、心配もしてる。なくてはならない存在で、1人になると急に寂しくもなったりする。見ている人に愛おしく思ってもらえるような、甘酸っぱい一面もあります(笑)」 ――まさに阿吽の呼吸ですが、これはお2人の関係性があるからこそですね。 友近「本当にそうやと思います。お笑いのツボもそうですし、(近藤は)物知りなので、私が古いことを言っても、知っているという安心感があります」 近藤「ありがたいことに、徳男・徳子のネタが好きで、『一緒にやりたい』と言ってくださる方もいるのですが、ちょっと違う感じになっちゃうんですよね。やっぱり友近さんだから、どんどん広がっていくんですよね」 友近「できそうでできない(笑)」 近藤「先輩後輩ではありますが、仲良くしてもらっているお友達のようなところから生まれるものなんだろうなと思います」 ――すでに約8年続けられていますが、今後もできる限りは徳男・徳子を続けるつもりですか? 友近「そうですね。作ったキャラというものは持続させて、ずっと育てたいんです」 近藤「友近さんは、珍しいタイプの芸人さんですよね。水谷千重子さんや西尾一男さんだけでライブとかリサイタルをやられるってなかなかできることじゃないです。自分もそういうキャラを芸人人生の中で見つけることができたのはうれしいです」 ――賞レースへの挑戦は考えたことはないのでしょうか。 友近&近藤「あぁ~」 友近「賞レースというか特番とかでネタをやらせてもらいたいなとは思ったりはしますね」 近藤「ネタをやらせてもらえる機会がある時には、(友近が)『徳男・徳子でやらない?』と声掛けてくれたりしますね。でも、賞レースとは考えてなかったですね」 友近「『キングオブコント』とかは面白いかもしれないですね(笑)」