高田馬場のスタミナそば、戸越銀座のホルモンそば、板橋の牛肉そば…2025年にブレイク間違いなしの「超人気立ち食いそば」5店
2024年、大衆そば業界も波乱に満ちた一年だった。大衆そば業界にとって、2025年はどんな年になるのだろうか。 【画像】ブームを巻き起こした「麺処盛盛」の「肉そば」を見る そこで、東京近郊で2024年に惜しまれながら消えていった一杯と、2025年ブレイクしそうな一杯を眺めてみようと思う。題して「東京ゆくそばくるそば」。
浜松町「蕎麦たつ」の「冷し春菊天そば」は絶品だった
都営地下鉄大門駅から徒歩5分位のところにあった「蕎麦たつ」は2024年7月31日に閉店した。ヒガシマルの薄口醤油を使ったやや甘めのすっきりしたつゆ。 朝いちで揚げている自家製の天ぷらは絶品。特に「春菊天」「紅しょうが天」「かき揚げ」「とり天」は人気があった。そばは「むらめん」製の生そばの茹で立てを提供していた。2024年前半でもっとも通った店であった。またどこかで再開を期待している。
有楽町帝劇地下「都そば」の「春菊天そば」を忘れない
有楽町の帝劇地下2階の「都そば」が2024年10月31日に閉店した。帝劇ビルが隣の国際ビルとともに建て直しをすることが閉店の理由だ。長年、食べていた味なだけに残念であった。帝劇店では天ぷらは自家製。朝9時台に行けば、「春菊天」、「ごぼう天」、「かき揚げ」などをたくさん揚げていた。 つゆは鰹節の厚削りで出汁をとり、濃口醤油と薄口醤油で関東つゆと関西つゆを作っていた。麺は「むらめん」製の茹で麺を使用していた。華美な味は一切なく、毎日食べても飽きないタイプだった。ベテランの大姐さんは自由が丘駅にあった都そば系の店「田園」の時からお世話になっていた。これで東京近郊の「都そば」はなくなって、大阪界隈での営業となる。 他にも東京都千代田区外神田にあった「きぬそば」が2024年6月27日に閉店した。店主は「キッチン南海」からの独立で「カレーライス」が絶品だった。閉店した大衆そば店の皆様、今までおいしい一杯をありがとうございました。そしてお疲れ様。
西武池袋線の富士見台駅「麺処盛盛」の大人気メニュー「肉そば」
ここからは2025年に人気になりそうな店を紹介しよう。西武池袋線の富士見台駅すぐにある「麺処盛盛」がオープンしたのは2023年12月25日。2024年から本格営業したまだ新しい店である。しかし、そのユニークな作り方や味が評判となり、西武線沿線の肉そばブームを巻き起こした。出汁は鰹節、宗田鰹、鯖節、鰺、うるめ、昆布、椎茸など多種類を使う。返しは濃口醤油で生返し。そして、つゆは一杯ずつラーメン方式で作る。 つまり、返しと出汁を別にしてどんぶりで合わせる方法だ。つゆ薄めや濃いめにも対応できる。そばはむらめん製の田舎そばを使用している。 「肉そば」には炊飯器で保温している炊いた豚肩ロース肉がどっさり入る。その上に細切りにしたねぎがのって提供される。その味はフレッシュなつゆとマッチしていてテンションが上がる。 TVニュースやYouTubeの黙飯にも登場し、今や人気店である。最近は「もつ煮込み」にチカラを入れているそうだ。2025年も大人気間違いなしだ。 INFORMATION 麺処盛盛 住所:東京都練馬区貫井3-6-3 営業時間:平日6:00~20:00 土祝 6:00-15:00 定休日:日曜日 https://www.instagram.com/tachigui_morimori/