その新NISA「解約しないで!」ファンドマネジャーが指摘する「いま間違えがちな根本的な部分」って?
個人投資家としての絶対指針は意外にも、「農業的であること」です。なぜならば
というような背景があり、私はドキドキしない資産運用をお勧めしていますし、自分でも実践しています。これは農業的投資とも言い換えられるかもしれません。 資産運用というとギャンブルにも似て、リスクを取って狩猟的に利益を追求する、というイメージがあると思います。確かに一部のヘッジファンドや市場の歪みを利用するアービトラージ系は売買頻度も高いのでそういった印象も間違っていません。 一方で私が実践している運用は、売買を避け、なるべく長くお金を寝かせて収穫を待つ、というのが基本スタイルです。 シリーズ中にも書きましたが、資産運用のコツはなるべく長い期間市場に残り続けることで、期待リターンを薄く広く積み重ねて複利効果を体現することに尽きます。 肥沃な土地(期待リターンが高い資産)を探し、いろんな種をまく(分散投資)ことで天候のリスクを避け、天変地異に逆らわない(流動性を持つことで保険にする)ことを念頭に運用をしています。 【資産運用の5ステップ】 1・資産運用の公式 家計の損益計算書とバランスシート 2・ライフプランとキャッシュフロー表 3・アセットアロケーション 4・コアサテライト戦略とアクティブ・パッシブ 5・実践(元機関投資家の資産運用) つづく後編では「5・実践(元機関投資家の資産運用)」と題して、現実に私がどんな運用をしているのか、この7月の相場の動きに合わせたリバランスまで含めてお話ししたいと思います。
投資家・文筆家 澤田信之