【プレシーズンマッチ】ブレイブルーパスvsイーグルス、開幕戦同カードの対戦は僅差で決着
12月7日、東芝府中グラウンドで東芝ブレイブルーパス東京と横浜キヤノンイーグルスによるプレシーズンマッチが行われた。結果は28-24でブレイブルーパスが勝利。互いに4トライをあげ、ゴールキックで4点差がついたのみだった。両者ともこれがプレシーズン最終戦。22日の開幕戦で、再び対戦することになる。 試合の2日後に行われたリーグワン開幕前メディアカンファレンスに登場した両チームのキャプテン、リーチ マイケルと梶村祐介は、様々なオプションを隠しながら対戦したゲームだったとしつつ、確かな手応えを得た様子。梶村は「フィジカリティなプレーをしっかりと経験することができたので、これを学びにして開幕に向かっていきたい」。リーチは「お互い隠していたものを出すから、開幕戦はとてもいい試合になる」と話した。 イーグルスは、この日先発したSHファフ・デクラークがボールを素早く左右に動かしアタック。キックパスからWTB竹澤正祥、石田吉平がランで裏に抜けてトライチャンスを生み出した。素早いセット、素早いポジショニングで、スピードに乗ってボールを動かし、人も動いていく、今季の攻撃スタイルを見せた。 プレシーズンマッチ全6試合のうち5試合で先発出場したSO武藤ゆらぎは、この日は後半から出場した田村優とプレータイムを分けた。田村から「スタンドオフのほとんどすべてのことについて」、日々教えを受けながら試合を重ねてきたという。「ずっと課題としているゲームコントロールの部分、サインプレーの組み立てやゲームの運び方というところは、少しずつですけど成長できていると思います」。ボールをどんどん動かすチームのスタイルは「すごくやっていて楽しい」と感じている。ここに自身の強みも発揮していきたい。「自分自身でスペースに仕掛けるランなども、これから少しずつ出せていけたらなと思います」。 この日、2度目の先発出場で、手応えと課題を語ったファフ・デクラークは、武藤が試合のなかでさらに成長していくことを期待している。 「試合の中でもゲームマネジメント、コントロールを取るところなどをアドバイスしています。今日の試合でも最初の20分間、ちょっとコントロールを失う場面があったので、しっかりと話をして、落ち着きを取り戻すことができていた。学ぶ姿勢があって、言ったことに対してしっかりと応えてくれる若手と一緒にプレーをするのは、とてもうれしいです」。 一方のブレイブルーパスは、リーチ・マイケル、リッチー・モウンガ、シャノン・フリゼルら主軸が、1週間前のサンゴリアス戦に続き2度目の先発出場となった。イーグルスの速いアタックでゴール前まで攻め込まれる時間帯も多かったが、ディフェンスで確実に仕留め、ボールを奪っていく。接点での強さ、集散のスピードも、ゲームを通じて保ち続けた。 リーチは「ものすごく苦しい場面もあったけれどしっかり勝てた。ゲームコントロールの面はすごく良かったなと思います」と、プレシーズンマッチの全5試合で積み重ねたものが結果につながったことを喜んだ。自身のコンディションも良好だ。「先週は40分出て、今日は55分ぐらい出て、感触は悪くないですが、もう少し仕上げていきたい。ワークレートを高くして、もっとボールに絡んでいきたいと思っています」と開幕戦への意気込みを語った。