インテルCPUの不安定問題、新パッチ適用で根本原因が遂に解決か…ゲームへの影響はある?
インテルは先日、第13/14世代のCoreプロセッサで発生していた不安定動作をめぐり、不具合を解決するマイクロコードパッチを再度配信した。これは以前にも公開していたプログラムで対処しきれなかった問題を受けて、根本原因を解決するものとしている。
2024年を騒がせたインテルCPU問題
インテル製のCPUをめぐっては、2024年初頭から第13世代と第14世代のCoreプロセッサのうち、Core i9などの上位モデルで、ゲーム中などにクラッシュが多発する問題が報告されており、公式に調査を開始していた。 報告が相次ぐなかしばらくの音沙汰がないなか、6月に同社公式フォーラムにて、一連の不具合はプロセッサーへの不適切な電圧要求によるものであること、対象型番がKおよびKF等のオーバークロック対応モデルであることを公表。これを受けて今年8月に「0x129」と呼ばれるマイクロコードを配信し、各マザーボードメーカーのBIOS更新などで対応が始まった。 このプログラムは、不具合を引き起こした原因である動作電圧の上昇問題に対処するための「不安定症状を示していないプロセッサーに対する予防的対策」を行うもので!一連の問題の本質は、CPUの最小動作電圧(Vmin)の上昇にあると説明した。
さらなるパッチ配信で根本解決図る
しかし、これは根本的な解決策ではないとして、インテルは解決する「0x12B」という新たなマイクロコードを配信。これにより、前回までに対応できていなかったという「アイドル時や軽負荷時にプロセッサーが要求する電圧上昇」への対処をおこなった。 インテルは現在、前回同様にマザーボードメーカーと協力して関連するBIOS更新の公開準備をおこなっているとしたほか、この更新によるパフォーマンスへの影響は限定的と説明している。 特にパフォーマンス問題についてはゲームでの影響が懸念されており、前回のパフォーマンスへの影響に関する調査では、影響は概ね「実行ごとのばらつきの範囲内である」としつつも、一部環境では中程度の影響も与えたと共有した。
編集部 IT/デジタル担当