仕事相手をイライラさせる「7文字」のNGあいづちとは?
うまいと言われている人のスピーチを聞いて、これはと思ったフレーズを真似するのもいいと思います。子どもが言葉を覚えるときと一緒です。耳で聞いた言葉を片っ端から真似していくのです。 本でも語彙は増えますが、話し言葉と書き言葉は違うので、本から得た言葉がそのまま会話で使えるかどうかはわかりません。それでも本をたくさん読んだほうが読まないより、ずっと語彙は増えるでしょう。 とにかく言葉は相手に伝わらないと意味がありません。難しい言葉をたくさん覚えるよりは、身近な話し言葉の類語を増やすほうがいいでしょう。たとえば「楽しい」という言葉をいくつの言葉で言い換えられるかといったことです。 語彙が増えれば増えるほど、相手により正確に状況が伝えられますし、当意即妙に切り返すこともできます。 ● 話を転換するときはいったん 相手の言葉を受け止めてから 話の内容を変えたいときは、直前の相手の言葉を受けた上で、次の話題に移行すると、うまく話を転換できます。 コミュニケーションはキャッチボールです。 たとえば相手が「昨日の会議、進まなくて困ったよ」という話をしていたとします。自分は今の仕事の進展具合を聞きたい場合、「ところで○○の件なんですが」といきなり話題を転換すると相手は話をぱちんと切られた感じがして、あまり気分がよくありません。
そういうときは、相手の話をいったん受けて「昨日の会議、進まなかったんですね」と受け止めてから「ところで、○○の話なんですが」とつづければ、話題が自然に移行できます。受けとめの言葉と次の話をくっつけるのがポイントです。 相手の話に反論があるときの言い方にも工夫が必要です。 よくあるのは「イエスバット方式」で、いったん肯定してから「でもね」と反論する方法です。さらに「イエスバットイエス方式」といって、否定を肯定ではさむやり方もあります。 たとえば「これはこういうことですね。でもこれこれという考え方もありますね。でもあなたの意見のここは素晴らしい」と最後は肯定でしめくくります。 たしかに終わりの印象はいいですが、人によっては作為的に聞こえてしまう可能性もあります。かなり電話が得意な人でないと難しいかもしれません。 電話が苦手な人が相手に反論したければ、「イエスバット+質問方式」がおすすめです。相手の言葉をいったん受けて、次に反論し、最後にどう思いますか?と質問する流れです。 「あなたの意見はこうですね。でも私の意見はこうです。両方聞いてあなたはどう思いますか?」と聞けば、相手は否定も肯定もできるので話しやすいでしょう。 ● あいづちはバリエーションが命 「なるほど」の多用は避けよう 電話で相手の話をうながしたり、話題を転換したりしたいとき、あいづちのパターンをいくつか知っておくと便利です。