仕事相手をイライラさせる「7文字」のNGあいづちとは?
電話が苦手な人も、ちょっとのコツでその恐怖を克服できる。初めてのアポイントでは、電話ではなくメールを使い、ワンクッション置く。さらに、語彙力を増やして会話の切り返し力を磨くことも重要だ。会話の転換や適切なあいづちを学び、自然なコミュニケーションを実現しよう。※本稿は、大野萌子『電話恐怖症』(朝日新聞出版)の一部を抜粋・編集したものです。 【この記事の画像を見る】 ● 初めての相手に電話依頼するなら まずメールでアポイントを 電話で初めての相手に依頼の電話をするのは電話恐怖症の人にはかなりハードルが高いことです。 先に依頼の内容のメールを送り、ワンクッション入れておくと、電話をかけやすくなります。相手にとっても、いきなり知らない人から電話がかかってくるのは迷惑ですから、先にメールを送るのはビジネスマナーでもあります。 メールで「これこれについてお話ししたいのです」ということを明確に記しておけば、相手の興味がなければ返事がこないし、聞こうかなという意思があれば、何らかのアクションがあるでしょう。 メールで最初のアポイントをお願いするのは、とくに迷惑もかからないので、そこは遠慮なく、といったところでしょうか。 なお、メールでも電話でもそうですが、初めての人に何かをお願いするときに、「できればでいいのですが」とか「時間があったらお願いします」といった言い方をすると断られやすくなります。 逆に「あなただからお願いしたい」「あなたにしかできないんです」と言われると、引き受けたくなるものです。 最近もコミュニティの幹事にふさわしい人がいて、是非ともやってほしかったのですが、色よい返事をもらえないとメンバーが嘆くので、「あなただからみんなが集まってくれるので、是非あなたにお願いしたい」と伝えたところふたつ返事で引き受けてくれました。
遠慮して「できればお願いしたい」と言ってしまいがちですが、こちらも引き受けてほしい気持ちがあるなら率直に「あなただからお願いしたい」と言うことが大切です。電話なら熱意や気持ちも伝えられるので、少し強引なくらいにお願いしても大丈夫でしょう。 ● 語彙の不足を克服するヒント ドラマや漫画を参考にしてみよう 語彙が少ないと、即座に切り返すことができません。何か言われて、言葉が思いつかず、「う~ん」と絶句してしまうのは、頭の中に言葉のストックがないからです。 日本語は語彙の数が豊富です。「悲しい」とひと言で言っても、どんな「悲しい」なのか膨大な種類があって、「悲しい」という大ざっぱな言い方では相手に正確に伝わりません。カウンセリングでは、何がどんなふうに悲しいのか、ひとつひとつ解きほぐすように聞いていきます。 でもふだんの会話はカウンセリングではないので、相手はそこまでつっ込んで聞いてはくれません。ぼやぼやしていると、どんな「悲しい」なのか伝えられずにふわっとした感じで話が終わってしまいます。 そうならないためには、語彙を増やして、より具体的に説明する必要があります。 おすすめなのは、ドラマや小説やマンガを見て、いいなと思った言葉を真似してみることです。トーク番組やインタビューの動画を参考にしてもいいでしょう。