50代から始めても遅くない!注目すべきiDeCoの<3つの手厚い節税効果>とは?NISAとの違いを分かりやすく解説
◆iDeCoのここだけは注意して! 税金の優遇を大きく受けられるiDeCoですが、注意点があります。 それは、「A)60歳まで引き出せないこと」と「B)手数料がずっとかかること」。 1つずつ見ていきましょう。 A)60歳まで引き出せない 60歳になる前にまとまったお金が必要になったとしても、iDeCoで積立をしたお金は原則引き出すことはできません。従って、いくら節税効果が高いからといっても、無理は禁物。 ただし、途中で変更や停止をすることは可能です。 毎月の掛金を停止したい場合は、手続きした上で可能です。これを、運用指図者になる(積立を停止する)といいます。 こうした制度の特性を踏まえたうえで、限度額や条件なども自分にとって最適になるように決めていきましょう。
◆iDeCoの手数料 B)手数料がずっとかかる iDeCoは加入時と毎月、それぞれで手数料がかかります。 加入時にかかる手数料としては、国民年金基金連合へ支払う2829円。どの金融機関でiDeCoを使うための口座を開設しても、同じ値段です。 加入後も口座管理手数料がかかります。掛金を拠出している間は、国民年金基金連合会、事務委託金融機関、運営管理機関に対して手数料を支払わなければなりません。 運営管理機関手数料は金融機関ごとに設定されています。 毎月かかる手数料として、次の3種類があります。 (1)国民年金基金連合会に支払う事務手数料月105円 (2)事務委託金融機関に支払う資産管理手数料月66円 (3)運営管理機関に支払う運営管理手数料 (1)と(2)は、運営管理機関に関係なく共通、(3)は無料の所も増えてきているので、こちらも最初に確認することをお勧めします。 積立を休止している間も、(1)以外は継続してかかることも覚えておきましょう。 ※本稿は、『投資への不安や抵抗が面白いほど消える本: 投資詐欺被害、貯金ゼロ、無職、離婚ありの「お金超恐怖症」の貧乏ママだった私でも今は純資産1億に到達!』(Gakken)の一部を再編集したものです。
櫻井かすみ