50代から始めても遅くない!注目すべきiDeCoの<3つの手厚い節税効果>とは?NISAとの違いを分かりやすく解説
◆遅いスタートでもメリットはある 積立ってことは、年齢によっては「今さら遅いのでは?」と思われることもあるかもしれません。でもご安心を。50代からスタートしてもメリットはあります。 ただし受け取り時のルールとして、10年以上の加入期間が必要です。10年未満の場合は、受け取り開始年齢が繰り下げられます。 ある程度の加入期間が強制されると思うかもしれませんが、考え方によってはいやおうなしに10年は積立てるように追い込まれるので、遅いスタートでもそれなりの額まで積立てる習慣がつけられると思いませんか? とはいえ、いつでも受け取り開始できるようにする意味でも、早めに加入して少しでも長くコツコツとお金を積立てることをお勧めします。 ここからも確定拠出年金はiDeCoという言葉で解説していきますが、企業型DC(企業型確定拠出年金)も考え方は一緒です。 企業型DCも簡単に説明しますと、企業が掛金を毎月拠出(積立)し、加入者である従業員が自ら年金資産の運用を行う制度のこと。 企業によっては、企業が用意する掛金に、従業員が掛金を上乗せする「マッチング拠出」ができる所もあります。
◆iDeCoは3つの手厚い節税効果がある点が、NISAとの違い よくNISAとの違いを聞かれますが、NISAとの共通項は運用で得た利益が非課税になること。 ただし、それよりも大きな節税効果が得られるのがiDeCoの注目すべき点。 iDeCoの魅力は大きく3つあり、うち2つはNISAにはありません。 (1)掛金の拠出時 iDeCoの掛金の全額が、所得控除の対象になります。その年の所得税と翌年の住民税の負担を減らすことができるのです。 例えば月に2万円を積立てた場合、年間の掛金24万円分がまるっと控除になります。例えば年収400万円会社員だと、年間3万6000円の税制優遇が受けられます。 人によって、この税制優遇額は変わってきます。目安を知りたい方は、iDeCo公式サイトの「かんたん税制優遇シミュレーション」で簡単に計算できます。 (2)運用時 NISA同様、運用した利益が全額非課税になります。 (3)受け取る時に税制上の優遇が受けられる 受け取り時は、決められた額までは税金がかかりません。一時金で受け取る場合は、「退職所得控除」の対象となります。 金額は加入年数によって異なりますが、加入25年の場合約1150万円までが非課税になります。 年金形式で分割で受け取る場合は、様々な条件はありますが「公的年金等控除」の対象になります。また、両方組み合わせる方法もあります(上図)。