英国、賃金上昇率が2年ぶり低水準-中銀は緩和路線維持が可能
(ブルームバーグ): 英国の賃金上昇率は7月までの3カ月に、2年ぶりの低水準となった。イングランド銀行(英中央銀行)は年内に追加利下げを実施する方向を維持することができそうだ。
英政府統計局(ONS)の10日の発表によると、ボーナスを除く平均所得は前年同期比5.1%増と、2022年夏以来の低い伸び。ブルームバーグがエコノミストを対象に行った調査の予想中央値と一致した。
中銀が注視する民間給与の伸び率は4.9%と、こちらも過去2年間で最低となった。
中銀は先月、物価上昇圧力の低下を理由に新型コロナウイルスのパンデミック開始以来初めての利下げを実施したが、当局者は追加利下げには慎重な姿勢を示している。5-7月の失業率は4.1%に低下し、このスタンスを支えるものとなった。
原題:UK Pay Growth Slows to Two-Year Low, Keeping BOE on Easing Path(抜粋)
--取材協力:Aline Oyamada.
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Philip Aldrick, Tom Rees, Irina Anghel