稀に見る、つまらぬ石破首相の所信表明演説 目指す国家像は何なのか 対中認識も甘すぎないか…全くやる気のないことがハッキリ
【花田紀凱 天下の暴論プラス】 石破茂首相、2度目の所信表明演説の評判が最悪だ。 ぼく自身はあのなんともうっとうしい顔を見、バカ丁寧な喋(しゃべ)りを聞くのが嫌だからテレビ中継は全く見なかった。 【写真】親指、中指、人差し指、「Vサイン」も…答弁求め方も個性的な石破茂首相 全内容は新聞で読んだが、それにしてもツマラナイし、内容がない。総理としての意気込みなんか全く伝わってこない。 社説でいちばんハッキリ批判したのは読売新聞(11月30日)だった。 <石破首相が目指す国家像とは何なのか、判然としない演説だった。> <首相は、湛山が論じた民主主義のありように言及したが、他党の意見に耳を傾けるのは当然だ。必要なのは、政府が目指す理念や基本政策を説明し、それについて協力するかしないか、議論を戦わせることではないか。> で、結論。 <与野党伯仲の国会は、与党が「数の力」で押し切ることができないことから、建設的な議論につながると期待する声がある。 だが、少数与党が政権維持のため、財源の裏付けのない無責任な野党の主張を丸呑みするだけとなれば、弊害の方が大きい。> 全くその通りだ。 「対中認識が甘すぎないか」と断じたのは産経新聞の「主張」(11月30日)。 <先の習近平国家主席との会談に関し「かみ合った議論を行うことができた」と改めて自賛したのは理解に苦しむ。首相は中国軍の活発な活動や深圳での日本人児童殺害などを巡る懸念を「率直に提起した」と語ったが、ほぼゼロ回答だったではないか。> トランプ大統領とのたった5分の電話(通訳を入れていたから実質2、3分)を「非常にフレンドリーな感じがした」と言い、今回の習近平主席との話を「かみ合った」と言う。 石破首相の現状認識はおかしい。いや、ちゃんと現状を認識できていないことがハッキリした。 こんなことで、今後、国際会議に出て行って、各国首脳と会談したら、いったいどんなことになるのか。 会議直前も、スマホばかり見ていると批判されたが、友人のあるジャーナリストが、こんな解説を。 「あれはね、英語ができないので、話しかけられるのを怖れてるんですよ。目が合うと話しかけられるから、なるべく目が合わないようにスマホを見てるんです」