『妖怪ウォッチ』の新展開を5つのキーワードで総まとめ
新展開のキーワードその2~マンネリ防止と新たなファン獲得
次のキーワードは、『妖怪ウォッチ』のストーリーそのものの新展開によるマンネリの防止と新たなファンの獲得戦略です。日野社長は「様々なクロスメディア展開のパワーを維持しながら次のステージに進むためには、妖怪ウォッチが時代と共に変化していくべきだ」と語り、妖怪ウォッチが“セカンドシーズン”に突入すると宣言しました。 今回の発表会では、ケータと並ぶ新たな主人公として、自称“ちょいオタ”の女の子キャラクター「未空イナホ」と、ウサギをモチーフにした新たな主人公妖怪「USAピョン(うさぴょん)」が披露され、アニメ放送は7月から新たなキャラクターを加えた“セカンドシーズン的な展開”が開始されると発表されました。アニメの舞台は変わらず、ケータやジバニャンをはじめとするこれまでの人気キャラクターも活躍します。ちなみに、主人公のケータは“普通の小学生”という設定でしたが、未空イナホとUSAピョンは「イナウサ不思議探偵社」という謎の活動をしているという設定で、日野社長はこれまでにないストーリー展開を予定していると語りました。
日野社長はこうした新展開について、アニメ『妖怪ウォッチ』の7歳~9歳の最高視聴率が43.7%を記録している点や、人気キャラクターランキングで『ハローキティ』や『アナと雪の女王』などに大差をつけて1位を獲得している点などを挙げ、女児でも楽しめるストーリーや玩具展開をしていきたいとコメント。「女の子キャラクターや新キャラクターの投入によって展開のマンネリを抜け、ストーリーに幅が生まれてくる。男の子、女の子、家族全員で楽しめるコンテンツを目指す」と語り、これまで人気を博してきた設定やストーリーに新たなスパイスを加えることで、マンネリの防止と新たなファンの獲得を推進していくようです。「妖怪ウォッチは10年、20年と愛される作品になれるよう、エンターテインメントとして様々なチャレンジをして変化させていきたい。毎年新しい子どもたちがファンになってくれるので、“変わらない良さ”と“変わっていく楽しさ”の両方に気を配っていければ」(日野社長)。