『妖怪ウォッチ』の新展開を5つのキーワードで総まとめ
発表会で日野社長が発表した情報によると、『妖怪ウォッチ』関連商品の市場規模は2000億円を突破。子ども向け玩具「DX妖怪ウォッチ」「DX妖怪ウォッチ タイプ零式」は累計出荷数が350万個、また子どもだけでなく大人のコレクターも増加している「妖怪メダル」は、累計出荷数が2億枚、関連書籍の出荷数は累計1000万部をそれぞれ突破したといいます。そして昨年末に公開した映画は劇場前売り券の販売数が100万枚以上を記録するなど東宝史上最多記録を更新し、興行収入は50億円を突破。キャラクター・データバンクが調べた人気キャラクターランキングでは、7歳~9歳のセグメントで男児・女児ともに人気1位を獲得し、昨年末のNHK紅白歌合戦では妖怪ウォッチのスペシャルステージが繰り広げたりしました。「クロスメディアコンテンツとして、日本最大級の作品に成長した」(日野社長)。
新展開のキーワードその1~「海外展開」
このように人気コンテンツに成長した『妖怪ウォッチ』新展開のひとつが、海外でのコンテンツビジネス展開です。任天堂ブランドでのゲームの発売や、米国の玩具メーカー大手Hasbro社と提携したクロスメディア展開を2016年から北米市場を皮切りに世界各国に展開していくとしています。「ゲームだけでなく、大規模なクロスメディア展開によって世界的な大ヒットを目指す」と意気込みを語る日野社長。タイトルはそのまま「YO-KAI WATCH」とし、会場に流れたティザー動画によると、アニメ本編のストーリーやテーマソングもほぼそのままで外国語版として展開するようです。 また、この日に制作が発表されたニンテンドー3DS用ゲームの新タイトル『妖怪ウォッチ3』(発売時期未定)も、ゲームの舞台をこれまでの「さくらニュータウン」から、“USA”という国にある架空の街「セントピーナッツバーグ」に移したり、この夏にアニメの中で登場する新アイテム「妖怪ウォッチU プロトタイプ」も、ともだち妖怪を召喚する際のテーマソングにロックやチアリーディングなどの要素を取り入れたりするなど、海外展開を意識した内容になっています。