大会初勝利をかけて秩父宮で激突!5位決定戦「トンガ×カナダ」。パシフィックネーションズカップ2024
3カ国が2組に分かれたプールフェイズが終わり、9月14日(土)からは日本でのファイナルシリーズが始まる。
順位が決定するファイナルシリーズは、東京・秩父宮で、土曜の午後4時にキックオフされる5位決定戦「トンガ×カナダ」が開幕試合となる。
両チームは、プールフェイズで2戦全敗の最下位。初勝利をかけた一戦となる。
プールフェイズの「イカレタヒ」(トンガ代表の愛称)は、滑川剛人レフリーが担当した初戦のサモア戦で、終盤まで肉薄したものの19-43で1敗目。最終2戦目は大会6度優勝のフィジーに19-50で2敗目を喫し、5位決定戦に回ることになった。
トンガは日本同様、新体制の1年目だ。
トンガ7人制代表を指揮したテビタ・ツイファHCは、2024年4月に就任したばかり。今大会へ向けたスコッドも刷新され、(初のプール戦突破を逃した)2023年W杯を経験したメンバーは巨漢PRベン・タメイフナ主将を含め5名だけだった。
2027年W杯へ向けて発展途上であり、ディフェンスは完成度が低く、プールフェイズの93失点は参加国中ワースト。カナダ戦は新体制の手応えを掴むためにも重要な一戦だ。
注目はアタックを牽引する10番、豪シドニー出身のSOパトリック・ペレグリーニ。
母親を通じてトンガの血を引く25歳の万能スタンドオフは、イングランド2部のコベントリーで2季プレーした変わり種。2024年にモアナ・パシフィカと2年契約を結び、来季より逆輸入でスーパーラグビー・パシフィックに参戦する。
正確な判断でチームに一貫性もたらすクレバーなゲームメイカーであり、未完成の領域が多いチームにとって頼りになる存在。キックは正確で、突破をアシストするパスセンスも光る。