大会初勝利をかけて秩父宮で激突!5位決定戦「トンガ×カナダ」。パシフィックネーションズカップ2024
攻撃色の強いトンガと対峙するカナダは、その攻撃が課題の一つだ。
プールフェイズは日本との初戦で28-55で敗戦。続く隣国のライバル・アメリカとの最終第2戦は15-28で2敗目。23年W杯は初めて逃すなど、いまだ低迷期を脱出する転機とはならず、5位決定戦に回ることに。
ただトンガと対照的に、カナダは指導体制が長期にわたる。
元ウェールズ代表のキングスリー・ジョーンズHCは2017年就任。カナダ代表の歴史で2番目に長い指導を続けており、ディフェンスやセットプレーで違いをみせたい。
しかし決定力不足という課題があり、大会公式HPのデータによると23回の攻撃機会で6トライしか挙げていない。日本戦で攻守交代からチーム初トライを生んだように、まずディフェンスで粘り、攻守が入れ替わった瞬間などから得点に繋げたい。
日本戦で共にトライを挙げた双子のマクマリン兄弟は、日本戦先発だったタロンが控えとなり、日本戦リザーブだったタコダが13番でスタメンを飾る。
トンガはまだ安定感がないラインアウトは避けつつ、能力の高いハーフ団を中心にアタックで押し切りたい。一方のカナダはディフェンスから主導権を握れば、4連敗中のトンガに対し2013年以来11年ぶりの勝利奪取が近づくはずだ。
どちらが勝っても大会初勝利。9月中旬、日没後の秩父宮で勝利の雄叫びをあげるのはどちらか。
多羅 正崇