[CX-5]はコスパもサイズ感も完璧!! 話題の[クラウン]も販売に苦しむワケは? 予想外の売れ行きを見せるクルマたち
■2024年3月の案外売れてないクルマ:スバル インプレッサ(2023年4月登場)
●3月販売台数:3340台(クロストレック含む)前年同月比:69.9% 自販連の登録台数では、クロストレックの数値がインプレッサに含まれる。型式が共通になるためだ。そしてインプレッサの台数の内、クロストレックが60%以上を占める。 そこでインプレッサ+クロストレックの合計で見ると、2024年3月は前年の70%であった。2月は1.6倍だったが、3月は逆に30%減った。これは前年の売れゆきに起因する。2023年3月は前年の2倍以上だったからだ。 クロストレックは2023年に入って登録され、3月は急増した。この台数と比較されるため、2024年3月は減少した。
■2024年3月の案外売れてないクルマ:三菱 アウトランダー(2021年10月発表)
●3月販売台数:809台前年同月比:54.6% アウトランダーはミドルサイズのSUVで、全車がPHEVを搭載する。2024年3月の登録台数は809台で、前年の55%に留まった。その理由は、2023年3月の登録台数が前年の1.5倍に達したからだ。2023年の前半は納期の遅延も残り、月別の登録台数も増減が激しかったのだ。 そのために2024年の対前年比も、1月はわずか33%に留まり、2月は7%の増加。そして3月は再び55%に下がった。2023年12月に改良を受けながらも、その効果が登録台数にはいまひとつ反映されていない。
■2024年3月の案外売れてないクルマ:三菱 eKクロスEV(2022年5月発表)
●3月販売台数:291台前年同月比:18.8% eKクロスEVは、eKクロスと共通のボディを使う、軽自動車サイズの電気自動車だ。2024年3月の届け出台数は、前年のわずか19%に留まった。基本的なメカニズムを共通化した日産サクラは、前年に比べて12%増えている。 eKクロスEVとサクラの対前年比に格差が生じた理由は、eKクロスEVがすでに必要なユーザーに行き渡ったからだ。その点でサクラは、ボディをデイズとは明らかに異なるデザインに仕上げ、2023年12月には特別仕様車も追加した。商品力と販売網の違いにより、今でも売れゆきを増やしている。
■2024年3月の案外売れてないクルマ:トヨタ GR86(2021年10月登場)
●3月販売台数:867台前年同月比:61.1% GR86は後輪駆動を採用する比較的コンパクトなスポーツカーだ。スバルと共同で開発され、基本部分を共通化した姉妹車として、スバルBRZも用意される。GR86の2024年3月における登録台数は、前年の61%であった。BRZも58%だから、両車ともマイナス40%前後だ。 2023年9月に、6速MTにもアイサイトを装着するなどの改良を実施したが、登録台数は下がった。この背景には生産台数の調整もあり、トヨタの販売店では「2024年4月時点で、受注を停止している」という。